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手渡されたのは、しっかりと蓋の閉められた入れ物。
少し揺らすとチャプ、と音がする。
「これは？」
は「野菜スープです。家の裏で育ててる野菜を使って作りました」
「はこたろーさんが作ったんですか？」
は「はい。よく料理をするので」
「すごいな。ありがとうございます、いただきます」
は「はい。それじゃあ僕はこれで。お邪魔しました」
「あ、はこたろーさん」
は「はい」
「名前。Aでいいですよ」
は「……Aさん」
「うん。敬語もいらないですけど」
は「うーんそれは難しいかもしれないですね…でも、はい、頑張ります。いぶ…Aさんも敬語じゃなくていいですよ。さんも付けなくていいですし」
「わかった。はこたろーくん」
は「ん、いい感じです」
「ありがとう」
は「はい。良い１日を」
そう言って彼は自宅へ帰って行った。
私はすぐ庭からリビングに入り野菜スープを食べた。
凄く美味しかった。
続く
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作者名：ぷく | 作成日時：2022年1月12日 14時
