真紅の薔薇が41輪 ページ14
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不貞腐れながら飛行術を受けていると
『そんなつまらなそうに授業を受けるんじゃない！！』
そう、怒られた。
理不尽極まりないな。
不機嫌なまま校舎に入る寸前、ヴィルに呼び止められる。
｢待ちなさい、A。
この所々焦げた毛先は何かしら？｣
わらわの髪を手で掬いながら意地悪に訊ねた。
｢あー…
面倒臭くてポムフィオーレに行くのを忘れておった…｣
そんなわらわを見て、わざとらしく溜息をつく。
｢あー、じゃないでしょ。
早く行きましょう。
ルークはもう帰ってるはずだわ。｣
｢おぉ、あやつが居るのか！
いつも面白いことを言ってくれる、あやつが！！｣
｢そうよ。
だから早く着いてきなさいって！｣
｢ルンルルンっ！｣
───────
と、まぁ凄く楽しみだったんだが……
真顔で鏡の前に座るわらわ。
その周りで色々な角度から褒めちぎるルーク。
髪を切るための用意をするヴィル。
なんじゃこれ。
｢所々焦げがあっても、その絹のように滑らかな髪は
いつ見ても美しいね！！｣
｢褒めるのはいいから早く整えてあげて。｣
軽くたしなめてくれたヴィルだったが、
ルークはそんな言葉をものともせず振り返る。
｢ウィ！もちろんさ。
ただ少し欠けてしまった美も発見したものでね。
今この時にしか見られない美しさ……
とても価値のあるものだと思わないかい？｣
興奮気味の様子を見て、1つ溜息をついたが
ヴィルはそれ以上、何も言わなかった。
褒めちぎられるのも、こそばゆい気持ちになる。
｢わらわは
ルークに思われているのか…？｣
｢とんでもない。
儚く脆い壊れ物…
硝子細工だと思って扱っているさ！｣
｢誰が硝子細工じゃ、誰が！｣
｢さ、お風呂に入って来てくれたまえ！｣
｢えぇ……終わってから入ればよかろう……｣
｢ノンノン、ダメだよ。
まずは綺麗な身から！
そして更に美しくするんだ。｣
｢別に美しさは求めていないのだが……｣
｢シャワールームに行ってくるのだよ。
ムシュー・お転婆！｣
｢ルークに追い掛けられたくなかったら
大人しく行くことね。｣
｢喜んで行くとしよう。｣
｢服は用意しておいたからそれを着なさい。｣
スッと椅子から立ち上がり、シャワールームへ行く。
呼ばれる度に思うのだがムシュー・お転婆とは……
硝子細工だとか、お転婆だとか……
統一性がまるで感じられないな。
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らび - ｳ“ｩ”ﾝ“好きです!! 好きです!!! (( (9月17日 17時) (
レス) @page48 id: 8bf3f09ffa (このIDを非表示/違反報告)
テトラネオン - 来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたいさん» あ、ありがとうございます…！これからも可愛い主人公くんの学園生活を見ていただけると嬉しいです！ (2021年7月26日 9時) (レス) id: 4b86074b33 (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - あーーーーーーー夢主くん可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いカワイイすき (2021年7月25日 16時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テトラネオン | 作成日時：2021年6月20日 0時
