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久しぶりに来た町は、前とは変わっておらず、チラチラと人が行き交っていた。
私は、慣れた動きで買い物を済ませた。
が、しかし。なんだこれ・・・重すぎる。
風呂敷3つって。今の私は、両手にひとつずつ、もうひとつは首に結んで肩で支えている感じだ。
『これを女の子一人に持たせるなんて……あの鬼……!!!』
と、ブツブツ呟きながら、何とか、3分の1のところまで来た。ここまで来たところで限界を感じたので、一旦休憩することにした。
ちょうどいいところに、木があり、そこに腰かけた。水分補給をしたり、足を揉んだりしながら、ふと周りを見渡す。
『いやぁ〜、なんか、いいなあ。……ん?』
と、道の真ん中になにか黄色いものがある。
まあ気になるだろうということで近づいてみた。するとどうやらあれは人のようだ。
えぇ、あんな黄色い人初めて見た……。
あ、具合悪い系?今日暑いもんな、声かけるか。
『あのぉ・・・、大丈夫ですか?』
すると、その人は、バッとこちらを向いた。目が合った瞬間、私に雷が落ちた。正確には落ちていないが。そんな衝撃が走ったのだ。
つまり、私は、この黄色い人に一目惚れしてしまったのだ。
雷は落ちてなくても恋には落ちたね。なんちゃって。
なんて言っている場合では無い。
恋だと気づいた時から心臓がバックバク言ってる。えっ、どうしよう。
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作者名:なごん | 作成日時:2022年12月26日 11時