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と、まあこんなことがあったが、今ではそれなりに元気にやっている。


「Aちゃん。ちょっと買い物に行ってきてくれるかい?」

台所にたっている叔母が、私に声をかける。私は少し大きな声を出して、返事をする。


『はぁい。何買うの?』


と尋ねると、叔母の口から次々と食材の名称や、道具の名称などが出てくる。
結構多いなぁ。


「よろしく頼むよ。あ、藤の花、忘れずに持っていきなさいね。」


叔母に言われたとおり、藤の花が入った袋(まるでお守り)を首からぶら下げる。叔父と叔母は、鬼について詳しいのだ。


今は昼だが、町へ行く途中、山を通らないといけないので鬼に遭遇する可能性がある。今の所誰も鬼を見てはいないけどね。


『行ってきまぁす』


玄関を出ると、外はお日様が地上を優しく照らしていて、あたたかい。私は、鼻歌交じりに街へ向かって歩き出した。

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作者名:なごん | 作成日時:2022年12月26日 11時

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