【村正が三十九振り】 ページ39
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「……A」
「…！」
「俺の、真名…Aだ。好きに、使え」
村正ちゃんが「はいっ！」と返事をして、俺の額にキスをした所までは意識があった。だが、ここからは全くと言っていいほど俺の記憶は無く、きっとその時気を失ったんだろうと自己完結した。
あの時俺の身に何があったんだと数年経った今彼女に聞いても、何故か口を固く閉じ「ワタシは何も知りません」と首を横に振って村正の背に隠れる。
村正も村正で何となく察している様で何も言わず、俺と村正ちゃんの間の壁となる。
俺の身体は約半分、神様となった。
神である彼女と��結び��をしてしまったからだ。
見舞いに来てくれた飯島さんと慎二はまだ怪我が完治していない俺に容赦なく掴み掛かり、なぜあんな馬鹿な真似をしたんだと、慎二はまさかの涙目で言われた。
まだあの時は意識も朦朧としていたし、自分の右眼が見えなくなってしまったことに大きなショック受けて、事件の日から日もさほど経っていなかったから、ことの大きさに俺は気付いていなかった。
政府でも俺を如何やって罰するか、と話が持ち上がったとか何とか。
だけど飯島さんが話を上手く丸め込んでくれて、今回だけだぞと言われ、見逃してくれた。
最悪審神者を辞めさせられる可能性だってあったのだが、半神になった俺には人間とは比べ物にはならない程の霊力を持ってしまったのだ。この戦力不足の中、俺の様な奴がいれば楽だと政府は飯島さんに言われたのだろう。きっと。
半神となった証拠に、俺の唯一見える左眼は黒目だった部分が紅くなり、白目だった部分は黒目という見るからに人間ではないグラデーションとなった。
初めて自分の眼を鏡で見た時嘘だと思い、シールか何かが貼ってあるのではと疑った程だ。今ではすっかり慣れてしまったがな。
見えなくなってしまった右眼は、加州が気を使って包帯を巻いてくれた。酷い傷跡も隠せるから、一石二鳥だねと加州が笑っていたのを昨日の様に思い出せる。
小少数だった俺の本丸はいつの間にか大家族になっていて、何度も広い本丸に建て替えたから、昔のこじんまりとした本丸の面影はこれっぽっちも感じ取れない。
……嬉しい様で、少し寂しいな。
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コンペイトウ(プロフ) - 世界のバカっこ！さん» ＞＞速攻身バレ＜＜ 見て下さったんですねー！有難う御座います！(''◇'')ゞ (2017年6月25日 18時) (
レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 更新頑張らせていただきます！！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 「腰痛持ちて知られておっさん扱いされるかと思ったが援護されてめっちゃ安心」by審神者 もしかしてい「工？刀種？苦無ダけど」のコンペイトウさんですか！？わわ、私あの作品の大ファンでいつも見てます！！大好きな作品の作者様にコメントしてもらえて感激ですっ！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
コンペイトウ(プロフ) - 大丈夫です審神者さん。私去年までは〇学生だったのに今軽く腰痛持ちですから。足腰が完全におばあちゃんですから。更新頑張って下さい (2017年6月25日 17時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世界のバカっこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月19日 18時
