【村正が三十六振り】 ページ36
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なんやかんやあったものの、あっという間に遠征メンバーが帰ってくる前日になり、そわそわとお留守番組は出迎えの準備を進めている。
明日の晩御飯は野菜の天ぷらにしようと乱がナイスな意見を出し、小夜と乱は買い出し。他は無事にスクスクと育った野菜を収穫に畑に行き、俺は他にも何か作りたいなーと、ネットを利用して色んな料理サイトを眺めてはメモに書き留めていた。
「やっぱり天ぷらは油もんだし、さっぱりするサラダとかも一緒に出した方が絶対に良いよなー。かと言って野菜ばっかりも飽きるか？ ここは肉を登場……否、肉は次の日かな…」
まるで主婦の様に頬に手を充ててぶつくさ独り言を呟く俺。
彼奴らが刀でも栄養は確り摂らないとまずいし…。長旅の疲れであんまり食欲がなくたって、少しくらいは胃に食べ物を入れなきゃ次の日逆にしんどいから、中華スープもあった方がいいな。
最近料理の楽しさを思い出してきた俺は献立を考えるだけでワクワクした気持ちになる。頬も緩みまくりだ。
「あ、花屋の店員君が勧めてくれた花もいい感じに育ってきたし、花瓶に入れて飾るか！ せっかく綺麗に咲いたんだ。飾らなきゃ勿体無いよな」
なら早めにに畑に行こう。きっと今なら短刀達もいるだろうし、どの花がいいか皆で考えれるしな。
いそいそと着ていた羽織を脱ぎ、さぁ行こうと襖を開く。
ﾋｭﾝｯ！ と俺の眼前を横切る何か。
思わず俺は後退り、姿勢を低くしたが、その��何か��が右眼を擦り、ジワリと目の前が紅く染まりだす。
ジクジクと痛み、焼けた様に熱い右眼を手で覆い「あ"、っ、…ぁ"ぁ"ぁ"」と声を荒げながら膝から崩れ落ちる。
痛い、熱い、痛い…！ ！ ！
感じたこともない未知の感覚に俺はただ悶え苦しむ。
起き上がろうとどれだけ力を振り絞っても、足の震えが止まらず、どうやっても立てない。
重圧のある視線に気が付き、俺はハッとする。
嫌な予感に冷や汗が流れ、意を決して顔を上げる。
「あ………ぁ…っ"、て、めぇ…か、よっ、ぅ"ぁ…あ」
何も喋らず、何の感情も表さずに俺を見下ろす様に立っている其奴は、教科書やパネル越しからしか見たことがない、歴史修正主義者だった。それも大太刀で、短刀達が怪我をする原因ナンバーワンの敵さんだった。
「きょう、の…うらな、ぃ…にいだった…の"、に…な…ぁ"…う"っ」
失いかける意識を必死に保とうとする俺に大太刀は容赦なく斬りかかろうと刀を振り上げる。
ああ、こんな日は最下位だよ。最下位以外ありえねぇよ…。
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コンペイトウ(プロフ) - 世界のバカっこ！さん» ＞＞速攻身バレ＜＜ 見て下さったんですねー！有難う御座います！(''◇'')ゞ (2017年6月25日 18時) (
レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 更新頑張らせていただきます！！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 「腰痛持ちて知られておっさん扱いされるかと思ったが援護されてめっちゃ安心」by審神者 もしかしてい「工？刀種？苦無ダけど」のコンペイトウさんですか！？わわ、私あの作品の大ファンでいつも見てます！！大好きな作品の作者様にコメントしてもらえて感激ですっ！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
コンペイトウ(プロフ) - 大丈夫です審神者さん。私去年までは〇学生だったのに今軽く腰痛持ちですから。足腰が完全におばあちゃんですから。更新頑張って下さい (2017年6月25日 17時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世界のバカっこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月19日 18時
