【村正が二十六振り】 ページ26
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「え、えと…他にも種見ますか？ その野菜を育てるのなら、同時に育てたらいい花があるんです。ちょっと待っててください！」
ささーっと店の奥に消えてしまった店員さん。なんと素早い…。
乱に言われたものさえ買えれば、俺はそれでいいんだけどなぁ。ま、店が勧めるものに間違えはない…か。服屋じゃあるまいし、そう構えなくても大丈夫だろう。
「お待たせしました」と戻って来た店員さんの腕の中には沢山の袋__おそらく、さっき言っていた種だろう__が抱えられていた。
一つ一つ丁寧に説明を受け、俺はすっかり店員のペースにのめり込み勧められた種も買った。いや〜、彼のあんなキラキラとした目を見てしまったら、買わずにはいられないよ。
きっと心から植物が好きなんだろうな。そんな気がした。
店を出る時も態々扉を開けてくれて「有難うございました！」と頭を下げた時の店員君の顔はとても晴れやかで、初めて会った時のおどおどとした態度は綺麗さっぱり消えていた。
「こちらこそ有難う。おかげでいい買い物が出来たよ」
「！ 喜んでもらえて何よりです。またのご利用、お待ちしております」
「…嗚呼。また、いつか」
「はい！」
「あ、そうそう。店員君、君そっちのにこにこした顔の方が似合ってるよ」
「…え？」
「んじゃ」
まるで捨て台詞の様に吐き捨てた言葉は自分でも思っている以上にくさくて、後々これを思い出しては死ぬほど恥ずかしいとのたうちまわるだろう。安易に想像出来る。未来の俺が。
そろそろ帰らないと本丸のみんなが要らぬ心配をしてしまう。なので俺はさっさと帰ります。この小型転移装置を使ってな。
アニメとかだったら今頃俺はキラン、と星をだして最高のキメ顔を決めていた。…とか、如何でもいいこと考えている暇あるんだったら早く帰れよっていうクレームがくるかもしれないな。うん、お巫山戯は一日一回程度に抑えよう。そうしよう。
そんなくだらないことをまたダラダラと考えながら、スタスタと俺はトイレに向かい、誰もいないことを確認してから個室に入った。
いやだってさ、男のくせに個室入るなんてちょっと恥ずかしいじゃん。おっさんのくせしてそういうところ気にしちゃうとか気持ち悪いかもしれねぇけど、人間羞恥心を持つことは大事だと思う。うんうん。今俺良いこと言った。言ったぞ！
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コンペイトウ(プロフ) - 世界のバカっこ！さん» ＞＞速攻身バレ＜＜ 見て下さったんですねー！有難う御座います！(''◇'')ゞ (2017年6月25日 18時) (
レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 更新頑張らせていただきます！！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 「腰痛持ちて知られておっさん扱いされるかと思ったが援護されてめっちゃ安心」by審神者 もしかしてい「工？刀種？苦無ダけど」のコンペイトウさんですか！？わわ、私あの作品の大ファンでいつも見てます！！大好きな作品の作者様にコメントしてもらえて感激ですっ！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
コンペイトウ(プロフ) - 大丈夫です審神者さん。私去年までは〇学生だったのに今軽く腰痛持ちですから。足腰が完全におばあちゃんですから。更新頑張って下さい (2017年6月25日 17時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世界のバカっこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月19日 18時
