【村正が二十一振り】 ページ21
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俺の後ろを指差し、わなわなと震え始めた男。語尾を濁らし「あっ、ぁ……」と言葉にならない母音を、必死に口を動かして放っていた。
振り返ると直ぐ側に普段の可愛らしい笑顔は何処へやら。不機嫌丸出しの加州と、同じくこちらは敵意丸出しの村正と村正ちゃんがいた。その一歩後ろで堀川と短刀ズが気まずそうな顔で立っていた。
あー……ヤベェかも。これ。
「主、この人は誰デスか？ 随分と主に失礼な言葉をかけていたのが聞こえましたが」
「あーるーじー、此奴に話し掛けられたら呼べって俺言ったよねぇ？」
「huhuhuhu、妖刀の力をお見せする時デスか…」
「待て待て早まるな。刀を仕舞え村正、村正ちゃんは服に手をかけない。加州、その件に関しては悪かった」
村正二人は言う通りにしてくれたが、加州は中々喰い下がらない。
これが初めてってわけじゃないからなぁ…。加州が怒る理由は俺の所為だが、此奴に一度捕まったら自分の話が終わるまで解放してくれないんですよ…。残念なことに。
ピリピリとした空気の中「な、何でお前みたいなポンコツが村正をっ、而も亜種なんて鍛刀してるんだよ！ ！」と、会場中に響き渡るほど馬鹿でかい声で男は叫んだ。
おかげさまで、一斉に視線は俺達に注目してしまい騒めきだす。鬱陶しい声にガシガシと頭を掻き回し、如何しようか頭をフル回転させる。だが生憎そんな簡単に良い案は出ない。マジでピンチじゃん…。
「大将、一旦此処を離れた方がいいんじゃないか？ 人が集まって来たから、動くに動けない」
「確かにそうなんだが…次の演練の時間までそう長くねぇんだよ。この場凌ぎだけ出来ればいいんだ。……おい、責任取れよ」
「何で俺がお前の尻拭いしなきゃならないんだよ！」
「それはこっちの台詞だクソが！ ！」
「あ、主さんがクソって言ったの僕初めて見たかも…」
だああ！ ！ ますますギャラリーが集まってきやがった！ 面倒くさいにも程があるだろ！
その時、今の俺にとって神様の様な存在のお方の声が聞こえた。
「何なんですかこの騒ぎは！ 皆様、各自の本丸に帰還するか、次の演練の準備に取り掛かってください！ もう演練が始まっている会場もあることを忘れていませんか！ ？」
「飯島さん！」
「やっぱり貴方でしたか…」
げっそりした顔でやって来た飯島さん。俺の数少ない審神者友人の担当役員さんだ。たまに俺の所にも駆り出される忙しいお方で、相変わらずスーツ姿が似合っている。
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コンペイトウ(プロフ) - 世界のバカっこ！さん» ＞＞速攻身バレ＜＜ 見て下さったんですねー！有難う御座います！(''◇'')ゞ (2017年6月25日 18時) (
レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 更新頑張らせていただきます！！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 「腰痛持ちて知られておっさん扱いされるかと思ったが援護されてめっちゃ安心」by審神者 もしかしてい「工？刀種？苦無ダけど」のコンペイトウさんですか！？わわ、私あの作品の大ファンでいつも見てます！！大好きな作品の作者様にコメントしてもらえて感激ですっ！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
コンペイトウ(プロフ) - 大丈夫です審神者さん。私去年までは〇学生だったのに今軽く腰痛持ちですから。足腰が完全におばあちゃんですから。更新頑張って下さい (2017年6月25日 17時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世界のバカっこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月19日 18時
