【村正が十五振り】 ページ15
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取り敢えず村正ちゃんは__ややこしいのでそう呼ぶ事になった__村正に頼み、俺はこんのすけを通じて政府に連絡。
政府は「そんなものを宝箱に入れた覚えは一切ない」の一点張りて最終的に「審神者の欲求が刀に移ったんだ」と全く訳がわからない理由付けをされてかなりキレたがもうこの際どうでもいい。
下唇を強く噛み耐え、彼女をうちの本丸で保持してもいい許可を何とか得て、連絡が終わったのは日暮れで俺もこんのすけもぐったりと机の上に項垂れた。
「大将、俺っちだ。入ってもいいか？」
「嗚呼…いいぞ」
普段なら豪快に開けて俺の顔を見て「しけたツラしてんぞ大将」とか言って俺を笑わせてくれる薬研だが、さすがに今日は控えめに襖を開けて入って来た。
うんうん、空気を読んでくれるあたり俺は君の事が好きだよ…。
机に項垂れている俺の横に座り「なぁ大将」と真剣な声で声をかける。
「んー？如何した、村正ちゃんのこと？」
「嗚呼。もうすっかり馴染んじまってる。特に短刀の奴等とは母親の様に接していて、俺にも、母親がいたらこんな感じなのかもなと思ってしまった」
「それは良かった。彼女はうちの本丸で所持してもいい事になった。安心しろ」
「本当か！大将、早く村正の元に行くぞ！きっと知らせてやったら、村正の奴喜ぶぞ！」
「うおっ、ちょ、引っ張るなって！」
服の裾を掴んで俺を無理矢理引っ張る薬研。その姿はまるで子供の様で少し頬が緩んだ。
俺の霊力の問題で薬研達の兄貴や他の兄弟を迎えてやれず、一時は罪悪感でいっぱいになった時があった。
そんな時薬研は「ゆっくりでいい。ゆっくりでいいから。大将が倒れちまったら元も子もないからな」と言ってニッと歯を見せて笑った。
その言葉でどれだけ救われたか。
でも、やっぱり必然的に薬研には負担がかかる。他の兄弟達を兄代わりになり背中を支えてやらなければいけなくなる。
大丈夫と口で言ってもきっと内心は辛い所だってある筈だ。
だけどどうだ。村正ちゃんが来て、母親の様だったと俺に報告して来た彼の目はキラキラと輝いていた。それは瞳の中に星がある様だった。
……やはり、薬研は愛を欲していた。それを彼女が埋めようとしてくれている。
「大将？さっきから何そこで突っ立ってるんだ？」
「え、あ、…」
思想の渦に包まれていて気がつくとそこは中庭で村正ちゃん含みこの本丸にいる全振りが揃って俺を見ていた。
俺は苦笑して「何もない」と言い村正ちゃんに報告した。そしたら薬研が言った通りとても喜んでくれた。
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コンペイトウ(プロフ) - 世界のバカっこ！さん» ＞＞速攻身バレ＜＜ 見て下さったんですねー！有難う御座います！(''◇'')ゞ (2017年6月25日 18時) (
レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 更新頑張らせていただきます！！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 「腰痛持ちて知られておっさん扱いされるかと思ったが援護されてめっちゃ安心」by審神者 もしかしてい「工？刀種？苦無ダけど」のコンペイトウさんですか！？わわ、私あの作品の大ファンでいつも見てます！！大好きな作品の作者様にコメントしてもらえて感激ですっ！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
コンペイトウ(プロフ) - 大丈夫です審神者さん。私去年までは〇学生だったのに今軽く腰痛持ちですから。足腰が完全におばあちゃんですから。更新頑張って下さい (2017年6月25日 17時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世界のバカっこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月19日 18時
