【村正が六振り】 ページ6
.
「隊長から順に言っていくぞー。加州清光、今剣、にっかり青江、千子村正、前田藤四郎、乱藤四郎、以上だ。交代は何度かあると思うから今呼ばれなかったからって気を抜くんじゃねーぞ」
「とうぜんです！ 」
「ええ、俺が隊長？ 本当、俺愛されてるな〜」
「俺はみんなを愛してます。えと、早速出陣でも大丈夫か？ なんなら明日からでもいいが…」
第一部隊に選ばれた刀が急に立ち上がり__村正以外__部屋を飛び出して行き俺は思わず「うぇい！？ 」と裏返った声を出した。
律儀に閉められた襖を開け廊下を見るが誰一人と見えない。
みんなの機動がカンストしちまってるよ。
未だに動く気配がない村正に堀川が「行かないんですか？ 」と声をかける。
時間をかけてゆっくり瞬きをして目を開く村正の目には殺気というか、刀らしい、いや、彼という、��千子村正��の名にピッタリの��妖気��のようなものを肌で感じ、その感覚はなれずゾワっと冷たい冷気が背筋を通った。
三条派の石切丸とかいう加持祈祷が趣味(同期の審神者がそう言ってた)の御神刀さんがいたら白い紙がついた棒をブンブン振り回してなんか唱え出しそうだな…と、呑気な事を考えていると村正は立ち上がり、
「嫌な予感がします」
複雑な顔をして放った言葉に妙な重みを感じる。
この空気俺苦手だな…。
「嫌な予感…？ おいおいやめろよなーこう言う時にそう言う発言は」
「……気の所為だと信じまショウ」
村正の意味深発言にひっかかり、一応全員分の御守り用意しておくか…と部屋へ戻る。
俺が出てすぐ誰かが部屋を出たのか襖が開く音が聞こえ、パッと後ろを振り返るがそこには誰もいなかった。
…早くウチにも御神刀こねぇかな。
でも御神刀ってさっき考えてた加持祈祷が趣味の大太刀、石切丸と、同じく大太刀の太郎太刀あたりが有名だが…うん、無理だな。夢はでかい方がいいがこれは流石にデカすぎるわ。
諦めが早くにつく性格でよかったと久し振りに自分で自分を褒めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コンペイトウ(プロフ) - 世界のバカっこ！さん» ＞＞速攻身バレ＜＜ 見て下さったんですねー！有難う御座います！(''◇'')ゞ (2017年6月25日 18時) (
レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 更新頑張らせていただきます！！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - コンペイトウさん» 「腰痛持ちて知られておっさん扱いされるかと思ったが援護されてめっちゃ安心」by審神者 もしかしてい「工？刀種？苦無ダけど」のコンペイトウさんですか！？わわ、私あの作品の大ファンでいつも見てます！！大好きな作品の作者様にコメントしてもらえて感激ですっ！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
コンペイトウ(プロフ) - 大丈夫です審神者さん。私去年までは〇学生だったのに今軽く腰痛持ちですから。足腰が完全におばあちゃんですから。更新頑張って下さい (2017年6月25日 17時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：世界のバカっこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月19日 18時
