「気付いて下さい！ こっち見て下さい！ 中原さん！ 」 【文豪ストレイドッグス】

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絶体絶命ピンチですお母さん。究極の選択とは此の事を云います。






中原「何時も俺が貰ってばかりは悪いしな。仕事が終わった後軽く食事でも如何だ？ 」






横にいる南ちゃんが大興奮で私の肩をバシバシと叩いて地味に痛い。
あ、誘われてるのは私だそうです…。

嬉しいけど…飛び上がる程嬉しいけど私今ダイエット中……。

ど、如何しよう。







大祓「私邪魔者みたいだから先行ってるねー！ 」



「みっ、南ちゃん？ ！ 」



中原「厭か？ 」



「めめめ、滅相も御座いません！ 是非！ 」



中原「本当か！ じゃあ仕事終わったら連絡くれ」



「はい！ 」









勢いでオーケーしてしまった。

オーケーして正解だけどオーケーしてしまった。


如何しよう。冷や汗タラタラです。手汗が尋常じゃありません。




食事？ ！ 私が中原さんと食事！ ？
ゆ、夢だ。そうだ此れは夢だ！ こんなハッピーすぎる出来事起こるはずない。

グイッと強めに頰を引っ張る。

普通に痛い。夢じゃない。









「夢じゃないんだ……私、中原さんに食事、誘われたんだ…」



大祓「良かったね！ あの中原さんと食事だよ？ ！ 本当にAちゃんは凄いなぁーー！ 」



「南ちゃん声大きい！ 」



大祓「御免御免」









南ちゃんは私が中原さんを好きな事は知らない。
私は好きな人はいない設定。誰にも中原さんの事を好きって云っていない。…昔其れでトラブルがあったからね。好きな人は誰にも教えない。シークレット。


地道に自分で中原さんとの距離を縮めるんだ。人の力を借りずに、自分で。









大祓「如何したのAちゃん？ 」



「…何もないよ。其れより早く仕事出しに行こっか。全部出し終わったら漸と休憩だよ！ 」



大祓「ヨッシャー！ 休憩、休憩ー！ 」




私より多めに紙束を持っているのに走り出す南ちゃん。




「走ったら転けちゃうよー待ってー！ 」





柊A。好きな人に食事誘われちゃいました。

緊張しかありませんっ！

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