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中原「……A、顔、上げろ」



「…今は、上げたくないです」



中原「こっち向け」








顎を親指と人差し指で掴まれ、無理矢理顔を上げさせられ、中原さんと目が合う。
中原さんとの至近距離に、ドキドキと心臓が煩い。



私の目を見てはぁっと溜息を吐いた。

嫌われちゃったかな…。

でも、伝えられただけ十分。
其れでいいんだ。




スルッと顎から手を離し、私の頰を摘んで引っ張った。









「いっ! な、なかひゃら…ひゃん……? 」



中原「そういうのはなァ、男の俺から云わせろよ…。柊、否、A」



「! 」







私より一回り大きな躰に、私の躰はスッポリと抱き締められた。


小刻みに震えている中原さんの肩。

熱い体温。


そして何より、私以上に、他人の私でも聴こえる程煩く響いている心臓の音、









中原「俺と、付き合って下さい」



「…私で良ければっ、はい! 」



中原「手前じゃねェと駄目なンだよ。A」



「私も、…ウッ、あ……なか、はらさんじゃないと…」



中原「泣くなよ。可愛い顔が台無しだぞ? 」







優しく頰を伝っていた涙を拭って、頭をポンポンと数回撫でられ余計に私の涙腺は崩壊。泣いてばかりの一日だった所為で涙腺が緩々。







中原「好きだぜ。大好きだぜ。ずっとずっと、御免な。気持ちに気付いてやれなくて」



「もっ、もぉ…中原さんの莫迦ァ…! 」



中原「ウルセェ」









好きな人に気付いて欲しくて



他の女性じゃなくて私を見て欲しくて



其の為に努力して



可愛くなる研究をして



好きに嘘をつかずに




今までの事は水の泡なんかにならずに


ちゃんと実った。






ワンワンと泣いている私の口を塞ぐように中原さんは甘いキスをした。






End

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重力遣い - 楽しく読まさせて頂きました! (2017年8月11日 13時) (レス) id: 0860c9172b (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ!(プロフ) - アリア・パルシェさん» 何百もある文スト作品の中でこんな私の作品が一番好き…ですか?嬉しすぎて塩水が…。゚(゚´Д`゚)゚。テストも次回作も頑張ります!!最後まで読んでいただき有難うございました!! (2017年2月15日 22時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ!(プロフ) - 未来さん» 中也さんはイケメンなのです(真顔)最後まで読んでいただき有難うございました!! (2017年2月15日 22時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ!(プロフ) - 冬椿 秋楓さん» 柊ちゃん嬉しくて喜んでます。中也さんと。他の作品も頑張ろうと思います!!最後まで読んでいただき有難うございました!! (2017年2月15日 22時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ!(プロフ) - 如月白蘭さん» 女の子であればみんな小さくても恋心を持っている。その恋心を揺さぶれて嬉しいです(笑)最後まで読んでいただき有難うございました!! (2017年2月15日 22時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:id | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月27日 0時

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