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「でねでね、今度は此処のピザ屋さんに行こうと思ってるの!でも予約制で中々二人分の予約が取れないんだよねー。」
太宰「まぁ空く迄只管待つしかないね。」
「だよねー。んっ、やっぱドーナツ美味しい!」
太宰「毛先砂糖に付かない様に気を付けなよ?」
「あー確かに付きそう。」
今日はドーナツ屋さん。
期間限定のチョコレートドーナツが食べたいとAさんが提案し、やって来た。
矢張り店内を見ると期間限定の商品を食べているお客が多かった。
チョコレートドーナツ以外にも砂糖がたっぷりかかったドーナツも買っていて、其の砂糖が毛先に付きそうで危ない。
私が注意するとAさんは鞄の中からシュシュを取り出し、茶色く、長い髪を後ろで一つにくくる。
ポニーテールというやつだろうか、Aさんのポニーテール姿はちょっと色っぽく見えて、隣に座っている大学生が二度見した。
「よし、此れなら付かない!」
太宰「シュシュがあるなら初めから付けておけばよかったのに。」
「私髪はくくらない主義なんだよね。跡が付いちゃうし。」
太宰「ふぅん…。」
「男の人には判らない悩みでしょーねどうせー。」
太宰「私の仕事の相棒は髪が長くてね、いつも一つにくくっているのだよ。彼も其処を気にしてるのかな?なんてね。」
「治さんの相棒さんは髪が長いの?!彼って事は男性だよね…。男性で髪が長いって、なんかカッコ良いよね!」
太宰「そうかい?私には判らないねぇ。」
「まぁ普通そうですよね。」
若しかしてAさんは髪が長い男性の方がタイプなのかな…。
髪伸ばそうかな。でも仕事の時とか邪魔そう。
髪の件は家に帰ってから考えよう。
ドーナツで喉が渇いたのか、ココアを飲むAさん。
此の時期のホットココアは美味しい。
店によって違うが此処の店のココアは少し珈琲の粉が入っているのか甘さが控えめだ。
屹と、ドーナツで甘々になった口の中に甘々のココアを飲もうとは思わないしね。ちょっと甘さ控えめの方がドーナツにはピッタリだ。
「あ、明日はね、此処に行こうと思ってるの!マカロンの専門店でね、此処のラズベリーマカロンが美味しいって有名なの!」
太宰「マカロンか…暫く食べてないねぇ。」
「久し振りのマカロンって絶対美味しいと思う。」
太宰「だね。」
明日はマカロンの専門店に行くらしい。
彼女の笑顔が見れるのなら何処へでも付いて行ってしまう私。
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のぶめ - こんなに泣ける小説初めて見た… もう幽霊怖いとか言えなくなりそうです〜(号泣) (2018年12月9日 10時) (レス) id: 4aa4850497 (このIDを非表示/違反報告)
Bandage - え、やばい……私はこんなに涙腺が緩かったっけ?(汗)切なすぎる……でも良い作品ですね。 (2018年5月26日 16時) (レス) id: 5043cdfb1a (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 涙が止まらないです。占いツクールで号泣したのはこれが初めてです。愛してるっていい言葉だなって思いました。 (2018年3月7日 20時) (レス) id: 20fdbb622f (このIDを非表示/違反報告)
泣き虫*シズク - バカっこさんの作品で何回泣かされるのでしょう(号泣 (2017年2月2日 16時) (レス) id: edceb82775 (このIDを非表示/違反報告)
砂乃騎 紫@トリップ信者募集(プロフ) - 涙が止まりません...。最後の、「いっぱいたべる君が好き」が過去形になったとこでめっちゃ涙が溢れてきました。とてもよかったです! (2017年1月15日 23時) (レス) id: e36516c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:id | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月22日 1時