審神者になれた私と付喪神になれた友達…？【刀剣乱舞】 (ページ4)

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６７振り目【理由】ページ4

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「はぁー…もう、とにかく話戻すんだけどさ、緑さんのところの吉宗が貴方を狙う理由を考えよう。こんなケース、今までなかったから参考になるデータは一切無いから一からのスタートになるけど…」

吉宗「まぁそうだろうな。そもそも俺っていう存在自体がイレギュラーだしな」

「……確かに、言われてみればそうだ」

取り敢えず、と私は机の引き出しから紙と筆を取り出し、その紙に吉宗の名前と＂イレギュラー＂という文字を真ん中辺りに書く。

こうやってまとめていったほうが後々楽になるしね。でた意見をすぐ書けば忘れるなんて心配も無いし安心、安心。

吉宗「つーか、俺って一体どういう存在なんだ？」

「え？」

吉宗「ほら、突然現れた奴は未来人で過去を救いに来たとか必ず何かしらの目的を持ってキャラクターは作られるだろ？この世界は俺達から見たら二次元で、そういう事もあり得るっつーわけだよ。俺が生まれた理由、そして向こうの俺が生まれた理由がそれぞれあるんじゃねぇかって俺は思う」

「わぁ…難しい話でお姉さん頭パンクしちゃう」

吉宗「俺も途中から何言ってるかわかってないから安心しろ」

「話を簡単にするとー、つまり生まれた理由が関係するって事？ ……え、って事はさ、その解釈でいくと緑さんの吉宗は、うちの吉宗を壊す為に生まれてきたって言ってるようなもんだよ？」

吉宗「ますます迷宮入りしてきたな」

緑さんの吉宗が生まれた理由をそれに仮定すると、うちの吉宗は壊される為に生まれた…？いや、それは考えすぎだよね。若しかしたらそれを跳ね返して、うちの吉宗が向こうの吉宗を倒して平穏を取り戻したぞー！って事の方があり得そうな話…って、何一人で変な妄想してるんだ私。

ふるふると首を振り思考をリセットする。

自分達に与えられた生まれてきた意味。

刀剣男士として生まれた彼は、主である私や仲間と共に歴史を守る為に闘うことが…生まれた意味じゃないの？

吉宗「勿論それが大前提だろ」

「あり？声に出しちゃってた系？」

吉宗「だから答えれたんだろ」

「ですよね」

気を付けないと余計な事まで口を滑らしてしまうかもしれないと危険を感じた私は静かに口許を手で隠した。「今更無駄だぞ」と吉宗につっこまれてしまったが、そんな事わかってるわよ。気分的なあれよ。そう、あれだよ。うん。