静かな家 ページ5
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武田「今週末から夏休みですね！早速ですが…合同合宿を行うことになりました！青城と東京の音駒、梟谷です。2週間の長い合宿になるので親御さんにも伝えておいてくださいね」
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合宿…。2週間か。
お父さんがどんな反応をするだろうか…。
まあ、たぶんお父さんは私が居てもいなくても変わらないだろうけど。
「ただいま」
誰かいるはずもないが当たり前のように呟く。
もちろん「おかえり」なんて返ってくる声もない。
鍵を玄関に置くとそのまま2階に上がり部屋に入る。
鞄を床に投げ置くとベッドに勢いよく飛び込んだ。
お父さん、今日は何時に帰ってくるんだろう。
しばらくぼーっとしていると飽きて起き上がる。
「はあ…。ご飯作らなくちゃ」
ーーーーー
時計を見れば夜9時。
風呂からも出てさっぱりしたのでリビングのソファでスマホをいじってくつろぐ。
「あ、そういえばバレー部の人たちと連絡先交換したんだった」
何か連絡がきてないかと確認をすると清水先輩と菅原先輩からきていた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜
清水先輩今日もお疲れさま。ところで、仮入部してみて気持ちも固まってたらいいんだけど…このままマネージャーになる気はあるかな
Aはい!!もちろんやりますよ!すごく楽しかったんでやる気満々です笑
清水先輩ほんと!ありがとう。じゃあ、これからもよろしくね
〜・〜・〜・〜・〜・〜
ああ。勢いで言っちゃった。
まあマネージャーって思ったより忙しいから嫌なことを考えることもないし実際、楽しかった。
それに部活に出てたら家に帰らなくてもいい。
私にとってメリットづくしだ。
そう自分に言い訳しながら菅原先輩のトーク画面を開く。
〜・〜・〜・〜・〜・〜
菅原先輩Aちゃん、急に悪いんだけど明日って一緒に帰れないかな?
Aん?帰れますよー!何かありました?
菅原先輩ちょっと話したいなあって思って!部活だとAちゃん忙しそうで全然喋れないし帰る時はどうかなって思っただけ!
Aなるほど!私も話したいです!でも、部活終わった後ちょっと待たせてしまうかもしれません…
菅原先輩だいじょうぶ!待ってるね
〜・〜・〜・〜・〜・〜
一緒に帰る約束までしてしまった…
私、流されやすすぎ
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月29日 21時
