NO.84 ページ36
辺りは氷に包まれ何とも幻想的な空間に思わず感動の声が漏れてしまうのは仕方ない
ネタを知っているとはいえど、やっぱり生で見ると迫力が違う。
だけど
「寒い…寒い…。」
待て、予想以上に寒い。シースルーにスリットドレスなんだぞ。とりあえず早く何でもいいから暖かい所に行きたい。
寒さでガタガタ震える私に懐から白の羽織物を取り出し、肩に掛けてくれる。
「楽しんで頂けましたでしょうか?紳士淑女の皆様。」
声高らかにそう言ったキッド。
「き、キッド!」
「どうやら、賭けは私の勝ちの様ですね。では、予告通り頂いていきますよ。」
勝ち誇った綺麗なドヤ顔を披露するキッドは、私の頬にそっと口付けをした。
「___っ!!てめっ!」
「では、ごきげんよう。」
ふっと鼻で笑い、高らかに笑いながら私を抱えたまま会場の外まで走り出した。
…さすがの上司でもこの天才には勝てないか。
うちの弟優秀だから仕方ないね。楽しかったからいいや。
と、頭の中でそう考えていると
___ガシャァァン!!
「「へっ?」」
何かが割れる大きな音が背後から聞こえる。
キッドと私はゆっくりと背後を見る
「随分と舐められたもんだな。えぇ?コソ泥風情が。」
私でも聞いた事のないちょうど低音ボイスでそう言った上司が立っていた
…額に青筋を立てており、その拳ひとつでガラスケースを粉々にしてしまった上司。その顔はテレビで流せないレベルの怖い顔をしていた。
あのガラスケースを素手で…あれ簡単に割れるやつでしたっけ…?
「人間じゃねぇ…。」
キッド…快斗はそう呟いた。私もびっくりした。本当に人間やめて別の生物になってしまったらしい。
「死にたくなければ逃げろキッド」
青ざめているキッドにそっと声を掛けてハッとなったキッドは全力疾走をして会場を出た
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Kei(プロフ) - 続きが気になりすぎる!!!更新待ってます!! (5月6日 23時) (レス) @page39 id: d6b466aa56 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ - いいところで止めないで!続き待ってます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: f76190de27 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新待ってます!お願いします!! (2022年9月23日 2時) (レス) @page36 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続きがすごく気になりす…!!是非お願いします!!!! (2022年5月18日 2時) (レス) @page39 id: 7ba5f4dac6 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年4月26日 4時) (レス) @page39 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月31日 4時