【安室透】からかい上手の上司さん２【降谷零】

No.81 ページ33

「い、今のでなんだ私だと…？」


「ん…俺だけにしか出来ない確かめ方だ。お前は知らなくていい。」

安室口調を捨ててそう話す上司。ここ廊下だけど大丈夫なのだろうか。


「…とりあえずまだ2時間前残っています。蘭さん達も心配してましたよ。戻りましょう。10分前になったらスタンバイするらしいので、15分前に移動を開始するらしいのでそれまでは僕と待機で。」

僕とをやたら強調されてそう説明してくる。


はぁ…もう個人行動は出来ないと。






まぁ…やる事さっき全部終わらせたし、後は快斗達に任せるしかないな…。





そう考えたながら手を握られてエスコートされながらみんなのいる所に向かった。



















(…超美人になってやがる。まじで別人レベルだろ。)



(そうでございますね。)



はぁ…と溜息を零しながらあいつの姿を見る。




隣にいる”あれ”が気に食わない。




(…快斗坊ちゃん。顔が怖いですぞ。盗一様のお言葉を忘れてはいけませぬ)




(…わーってるよ。じいちゃん。)




”ポーカーフェイスを忘れるな”




今の俺は怪盗キッド。黒羽快斗じゃない。




”シンデレラに一目惚れをした盗人。”




…今回の件は大分骨が折れそうだな。色々な意味で。





(…アイツから予定通り”鍵”も受け取った。あの宝石も目的のやつとは違うみたいだし、後は喧嘩に勝つだけだな)


(左様でございます。じいは何処までもついて行きますぞ)


(ありがとうな、じいちゃん。今夜も任せたぞ)



インカムを切ってふぅ…と一息つく。



「…今夜は一人の盗人…。」



トランプ銃を取り出してガラスケースに向けて撃つ。

ガラスケースのすぐ側にカンッと乾いた音を立ててトランプが突き刺さる




「━━━━━”覚悟しろ”…か。」



やれるもんならやってみな、探偵ボウズと、安室透…いや、降谷零か。





口角を上げてニヤッと笑った。

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