No.41 ページ43
「えっと…降谷さん。これからどこに…?」
零「まぁまぁ。」
そう言って安室透Ver.の笑みを見せる上司。
いや、まぁまぁ、じゃねーよ
私は心の中でツッコミを入れながら、上司に手を引かれ、ネオンに輝く夜の街を歩く
夜の街を行き交うカップル達は腕を組み歩いていたり、手を繋いで楽しそうに歩いている
…通り過ぎ様に、チラチラとこちらを見てくる女性達
これ絶対品定めされているやつじゃん……視線が肌を突き刺さる。とても痛い
手はまた繋がれてしまっているから、カップルにでも見えてしまうのだろう。あんな子が?なんて思ってんだろ。どーせ…。
わかっているし。別に可愛い感じじゃないし……。並んで似合わないの知ってるし…てかまず上司だよこの人は。
心の中でそう文句を言いながら、私は静かに溜息を零した。
零「……A。」
上司は手を離し、そっと私の肩を抱き寄せた。
「え!?ちょっ…!!」
私は突然のことで動揺する
零「着くまでこのまま…な。」
そう言ってくる上司。
「あっ…。」
こちらを見ていた女性達はバツが悪そうにサッと目を逸した
…もしかして視線気にしているのバレて…?
私はチラッと横目で上司を見たら、バチッと目が合ってしまう
そしてフッと笑いかけて見てくる上司に、思わず私は堪らず目を逸らした
零「さ、ここだ。」
しばらく歩いて、立ち止まった場所は、とあるビルの中にある小さなBARだった。
上司は店の扉を開けてくれて、私を先に入れてくれた。
「いらっしゃいませ…。」
少し年老いたバーテンダーがそう声を掛けてきた。
零「予約していた降谷です。」
そう上司が言うと、奥の方のカウンターに案内される。
案内された所に腰を掛けて辺りを見渡す、淡く揺らめくキャンドルに微かに照らされたライト。
しっとりとしたジャズ調のBGMで、店内は上品な大人の雰囲気を醸し出していた
「わぁ…。」
こんな大人びたBARに来るのはかなり久々だし、来慣れていないから少し緊張してしまう
隣に座った上司は、落ち着かない様子で周りを見ている私を見て、「BARは初めてか?」
と聞いてくる
「いや…友人に連れられて何回かは来たことありますが…かなり久々ですし…慣れていなくて。」
私はそう正直に答えると
零「予約したから人なんていないし、気楽にしていいからな。」
そう言って目を細めて私に笑いかけた。
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yuyuyu(プロフ) - 降谷さん推しの自分には最高の作品です!!細かいかもですが風見くんの一人称自分ですよ! (2022年4月26日 15時) (レス) @page36 id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - souさん» お返事遅れてすみません。ありがとうございます!とても光栄に思います! (2022年4月18日 13時) (レス) id: 227d2dfa97 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 零さん素敵!!大人の魅力溢れすぎてドキドキしちゃいました♡♡ (2022年3月13日 20時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - カトレアさん» コメントありがとうございます!かっこいいって言ってくれたのが嬉しいです!!続編でも是非とも読んでいただけると嬉しいです!!本当にありがとうございます! (2018年6月1日 1時) (レス) id: ab7db67b39 (このIDを非表示/違反報告)
カトレア(プロフ) - もう、アカーーーン!!!!ってニヤニヤしすぎて叫びましたよ←零ちゃんカッコよすぎかね…… (2018年5月31日 22時) (レス) id: 6433e9a6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アレン | 作成日時:2018年4月25日 2時