【安室透】からかい上手の上司さん【降谷零】

No.28 ページ30

「あ、風見さん休憩ですか？ご一緒してもいいですか？」

廊下を歩いていた風見さんに声をかけた。
風見さんは私を見て、あぁ、と言ってくれた

「風見さんにお休みの時にあった出来事話したいんですよ。近くの定食屋、美味しい所知ってるんで行きません？」


風「んじゃ、そこいくか。」



そう言って2人で警視庁近くにある定食屋に入った。定食屋には珍しい個室に案内され、席についてメニュー表にあるものをひとつそれぞれ注文した


「…で？話したい事って何だ？」


風見さんは出されたお冷を飲みながらそう聞いてくる


「土曜日、降谷さんポアロのバイトあると言ってた筈なのに宝石展覧会に来てたんですよ…」


私は土曜にあった出来事…キッドに誘拐された事と降谷さんの様子とか色々と疑問に思った事を話した

風見さんはその話を聞いて盛大に溜息をついた


風「…まず。なぜお前がそこにいたのか聞いてもいいか？」

そう言われ、親戚の子供が当日来れなくなって…と言う説明をする。

風「……まさか。この"攫われた美しいシンデレラ"がお前だと夢にも思わなかった。」

警察官だろお前は。と呆れた顔をこちらに向けてくる

ニュースになっている写真は奇跡的に顔ははっきり出ていないが、リアルタイムに放送されていたから、もしかしたら顔は多分出てるだろう。


ネットを見てみると

"美人シンデレラ"

ってハッシュダグがあったり、色々言われていた。叩かれてないだけいいのかな…。

別に普通の顔だと思うけど…。

「私もいきなり過ぎてびっくりしました。反応出来なくてすみません。」

私がそう謝ると、スマホを見ていた風見さんがサッと顔を青くする

風「今、動画を見ていたんだが…お前まさか降谷さんに回し蹴りしたのか…？」


そう言って動画を見せられた


画面の本当に端の方で、回し蹴りしている私が微かに映っていた。降谷さんは写ってないが。

「あ、それはあの人が悪いんで。謝りませんよ。」

ま、その回し蹴りが、ネットでウケてて

"シンデレラの人強っwww"

"回し蹴りしてる人やべぇw"

"美人で強いのカッコイイ！"

って感じで好評なのが普通に面白かった

私はスマホで色々な人の呟きを見てヘラヘラしながら

「27の人がシンデレラってきついと思うのに美人って言ってくれる皆は優しいですね。」

って言うと、バカだろお前…って風見さんに一蹴されたのだった。

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