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No.9 ページ10

風「いい加減休憩入れ。何徹目だ。」

そう言って持っていた書類で頭を叩かれた

「まだ3日目です。まだまだ行けます…。」

私は取り憑かれた様にPCから目を離さずキーボードを打ち続けている

あの事件から3日、私はイラつく事があると無性に仕事をしたくなる。極度のハードワーカーらしい。(周り曰く)

私は正直この手を止めたら思い出してしまう。

あの出来事を。

「〜〜ちっ!」

少し思い出してしまい、軽く舌打ちをし、キーボードを打つ指の力が強まる

風「いい加減にしろ。倒れられたら困るし、その仕事今日中のやつでもないし、それ降谷さんのだろ。」

自分の仕事はどうしたと聞かれて「自分の終わりました。」と答えると

風「…その仕事引き継ぐからもう帰れ。上司命令。あと明日は休め。いいな。」

そう言われ首根っこ捕まれ私を立たせた

上司命令。この言葉を言われたら従うしかない。

私は渋々返事をして帰る準備をし、他の公安メンバーに挨拶をして、とぼとぼと重い足取りで帰宅した

━━━━━


「全く…優秀過ぎるのもな…。」

部屋を出たのを見送ると

公安メンバーが一斉に肩の力を抜き、溜息をついた

各自のメンバーが

『今日Aさん怖かったな。』

『例の本気モードの時のAさんまじで仕事早いよな。』

との各々で会話を始めた

「風見さん、Aさん今回はどうしたんですか?」

と公安メンバーの1人が尋ねてくる

「あ、あぁ…まぁ、”まただ”」


”まただ”を強調させて言うと、メンバー全員があー…と声を漏らし察した顔をした


「本当にあそこまでされて気づかないんだな…。」


「気づく所かむしろキレるとか…。」


「降谷さんに同情するわー。」


と苦笑いを浮かべる


そう、公安メンバーは全員知っている事


”降谷さんは確実にAの事が好きだと”


もちろん、それは降谷さんも、そしてAも知らない。

公安(2人を除く)の暗黙のルール

【降谷さんの気持ちを知ったとしても知らないふりをする。何も口を出さない。見守る事。】

誰が決めた訳でもないがいつの間にかこれがすっかり定着されていた。

「てか、降谷さんちょっと不器用な一面も見れるからあの人も人間なんだなーってなんかホッとするよな。」

メンバーの1人が小学生みてぇだと、そう言うと確かにそうだと皆がクスクスと笑い始めた

「……それ絶対降谷さんの前で言うなよ。殺されるぞ。」

そう告げるとメンバーは顔を真っ青にして返事をしたのだった。

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yuyuyu(プロフ) - 降谷さん推しの自分には最高の作品です!!細かいかもですが風見くんの一人称自分ですよ! (2022年4月26日 15時) (レス) @page36 id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - souさん» お返事遅れてすみません。ありがとうございます!とても光栄に思います! (2022年4月18日 13時) (レス) id: 227d2dfa97 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 零さん素敵!!大人の魅力溢れすぎてドキドキしちゃいました♡♡ (2022年3月13日 20時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - カトレアさん» コメントありがとうございます!かっこいいって言ってくれたのが嬉しいです!!続編でも是非とも読んでいただけると嬉しいです!!本当にありがとうございます! (2018年6月1日 1時) (レス) id: ab7db67b39 (このIDを非表示/違反報告)
カトレア(プロフ) - もう、アカーーーン!!!!ってニヤニヤしすぎて叫びましたよ←零ちゃんカッコよすぎかね…… (2018年5月31日 22時) (レス) id: 6433e9a6c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年4月25日 2時

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