合宿所のお姉さん【ハイキュー!!】

第３６話 ページ37

午後は体が軽かった。

たくさん動いて、息上がって、足腰が痛くなった。


こんなに練習したのは久しぶりかもしれない。


と、いってもやったのはブロックとサーブだけなんですけど。



鷲匠｢コルァ！七海から１点くらい返してみろや!!｣



ただひらすらブロック、ブロック、ブロック。


シャッフルチームで私も参加したとき、鷲匠さんが相手チームにすごく怒ってた。


なにせ、向こうはまだ自分達の力で点を決めてない。


全部シャットアウト。



プラス、こちらのチームは黒尾さん、影山君、花巻さん、大平さん、木葉さん、私のチーム。

スパイクは私と黒尾さんがドシャットするし、抜けてしまったボールも花巻さんと大平さんと黒尾さんがキレイに上げてくれる。

ボールが上がったらこっちのもんで、影山君がトスをあげて、私以外の選手が点を決めてくれていた。



黒尾｢なんつーか、最初はちょっとやりづれぇなって思ったけど慣れれば逆に安心できるわ｣


大平｢ブロックフォローも上手いしな｣


『攻撃しないので訓練されてたんです。
後衛にいる間はリベロと交代しますし、前衛にいる間の仕事を増やそうかと。
ブロックフォローはリベロと一緒に練習してました』


花巻｢相変わらずサーブも強烈だし｣


木葉｢でもAさん、レシーブ結構ミスってませんでした？｣



ぎくっ。

レシーブは苦手なんだよなぁ。



黒尾｢おやおや？もしかして？｣


花巻｢レシーブが苦手なんですか？｣



自分がレシーブ得意だからって調子のんなよこのやろー。

あとニヤニヤしてんじゃねぇよ。



『日向君くらいは出来ます』


影山｢基準が日向なんですか？日向クソ下手くそですけど｣


黒尾｢だから影山クン。この人レシーブ下手くそなんだって｣


影山｢……確かに｣



そこ納得しちゃいけないところ。

というか黒尾さん、さり気なくディスるの辞めてもらっていいですか。



大平｢自分はガンガン攻めるけどいざ攻められると崩れる城みたいっすね｣



その例えも辞めてもらってもいいかな。

今私傷付いてる。



花巻｢まぁでも点取り女王って言われる意味もわかったわ｣


『ありがとうございますー』



ニコニコして言うと｢Aさん、１回その敬語外してもらってもいいすか。本当のAさんをみたいんす｣と影山君からド直球に言われた。

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