ご 。 ページ6
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｢ とりあえず、頭あげて ｣
｢ あ、はい ｣
主将の慌てたような声に大人しく顔を上げると、ほっとしたように息を吐かれる。
あれ、もしかして私なんか間違えたかな、でも運動系の部活ってこんな感じするじゃんね。特に高校って。
じっと主将の次の言葉を待っていると、そんな緊張しないで、と優しく微笑まれる。
｢ 別に、今日だって迷惑と思ってないよ。今回のはほんとに事故だし、俺も止められ無かったから ｣
｢ アイツらほんとに話聞かなかったっすからねー ｣
｢ 田中、静かに ｣
｢ いてっ ｣
あの二人の流れはお決まりなのかな、と少し気になったがそんなことより主将の言葉だ。
後ろの二人に少しため息をついてから、また私にしっかりと目を向けてくれる。
｢ それに、迷惑だって掛けちゃいけない訳じゃない。部活ってそういう支え合いが大事だと思うし、誰だってミスをする。それを反省して、次に活かしていければいい。その失敗を怒るやつは、ここには誰もいないよ ｣
｢ …はい ｣
｢ …あぁ、ごめん。だからさ、そんな固くならないで、気負わずにマネージャー業をやって欲しいって事なんだけど ｣
｢ …………え！！！ ｣
｢ いいかな ｣
｢ はい！！！！！！ ｣
嬉しさに自然と頬が緩む。誰かにこの喜びを分け合いたいけど、今はこの中に知り合いも同学年も一人も居ない。
うずうずとしていると、さっきつっこまれていた坊主の……確か、田中先輩。が、よろしく頼む！と前に出てきて清水先輩のように手を差し伸べてくれる。
嬉しさの勢いそのまま、ガシッと強く握って 田中先輩、よろしくお願いします！！！と挨拶すると、返事は無く何故かピキっと固まって、なんだか顔が赤くなっている。
｢ あーあ、女子に慣れてないのに先輩ぶって調子乗ったことするから、ショートしてるよこいつ ｣
｢ 多分こんなしっかり手握られると思ってなかったんでしょうね ｣
呆れた様に固まった田中先輩の首根っこを引っ張って、回収していく先輩。えっと、この人は…と思い出す前に、ごめんねこいつが、と謝られてぶんぶんと頭を横に振る。
おい田中、戻ってこーい。はっ、縁下!? なんて会話が向こうで繰り広げられてるのを見た主将が、んじゃ練習再開すっかー、と。
ぞろぞろと練習に戻っていく先輩たちを見て、私は とうとう部活が出来るんだ！と喜びでぎゅっと手を強く握りしめた。
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佐野陽(プロフ) - ましゅさん» 旭さんが戻るまでにだいぶ話数を使ってしまって申し訳ない限りです、、これからもお付き合いよろしくお願いします！ (2020年4月8日 6時) (
レス) id: 5b9b2f32d1 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 待ってました！！旭さん、、かっこいいです…！泣きそうになっちゃいました。更新、大変かもしれませんが、楽しみに待ってます！応援してます！ (2020年4月8日 3時) (レス) id: 01c5a5310c (このIDを非表示/違反報告)
佐野陽(プロフ) - ろまさん» 旭さん大好きな夢主ちゃんをどうかこれからも愛して頂けると嬉しいです！これからもよろしくお願いいたします！ (2020年4月7日 2時) (レス) id: 5b9b2f32d1 (このIDを非表示/違反報告)
ろま(プロフ) - 夢主様のキャラがとても可愛くて好きです…！これからも楽しみに見させていただきます！続きを楽しみにしてます！！ (2020年4月6日 19時) (レス) id: 10044b6ea1 (このIDを非表示/違反報告)
佐野陽(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！出来るだけ頑張って早く旭さんに戻って頂けるよう尽力致します…！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: 5b9b2f32d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐野陽 | 作成日時：2020年4月6日 1時
