にじゅうろく 。 ページ27
.
｢ 花村さん、いる！？ ｣
西谷先輩が戻ってきた次の日。もぐもぐとお弁当を口に突っ込んでいると、ガラリと開けられたドアから そんな声が投げられた。
ん？とそちらを向くと、きょろきょろと教室内を見渡している日向くんと、すぐに私を見つけてぺこっと頭を下げる影山くん。
やぁ、どーもどーも と私も頭を下げといた。
口の中のものを飲み込んで、お弁当の蓋を丁寧に閉めてから私は どしたー？と日向くん達の所へ駆け寄る。
｢ あのさ、今からエースの所行こうかなって思ってたんだけど… ｣
｢ え！行く！！ ｣
日向くんの言葉に食い気味で返事をすると、少し驚いていたけどすぐに にって笑って、おう！じゃあ行こ！と歩き出す。
それから少し歩いた所で、困ったように私の方を振り向いて エースの教室ってどこだっけ…と私に問うた。
この二人、まさかクラスもわからず行こうとしてたの？昨日西谷先輩とかから名前を聞いたってだけで行こうとしてた？？
クラスが分からない状態で潔子先輩を探しに行こうとした私が言うのもなんだけど、日向くんと影山くんも結構無謀だな。
苦笑いを零してから、私分かるし案内するよ、と前を歩く。日向くんは、花村さんって詳しいんだね！とキラキラと目を輝かせた。
｢ 詳しいっていうか、ちょっと関わりがあって ｣
｢ えっ!? エースと!? ｣
｢ うん ｣
｢ いいなぁ！ね、花村さんから見てエースってどんな人!? ｣
ずいっと顔を近づける日向くんに、少し距離をとる。影山くんも日向くんの隣で気になったようにこっちを見てて、二人ともすごい東峰先輩に興味あるんだなーって嬉しい反面、私が最初に憧れてたのに、なんて思っていたり。
まぁそんなことを言ったってどうにもなるまい。東峰先輩のかっこよさは、見ればみんな知ってしまうことではあるし。
そう思って、私は日向くんの質問に素直に答える。
｢ すっごいかっこいい人！ ｣
｢ へぇぇ…!! ｣
｢ 西谷さんは、日向のがしっかりしてるとか言ってたけど ｣
｢ うーん、まぁメンタル的にはそうかもしれない、けど ｣
小さくてぴょこぴょこしてるような日向くんと、どっしり構えている東峰先輩とでは、見た目では明らかに先輩の方がしっかりしているだろう。
｢ まぁ見たらわかるよ ｣
｢ そうだな！あー！楽しみだな影山！ ｣
｢ …おう ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
佐野陽(プロフ) - ましゅさん» 旭さんが戻るまでにだいぶ話数を使ってしまって申し訳ない限りです、、これからもお付き合いよろしくお願いします！ (2020年4月8日 6時) (
レス) id: 5b9b2f32d1 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 待ってました！！旭さん、、かっこいいです…！泣きそうになっちゃいました。更新、大変かもしれませんが、楽しみに待ってます！応援してます！ (2020年4月8日 3時) (レス) id: 01c5a5310c (このIDを非表示/違反報告)
佐野陽(プロフ) - ろまさん» 旭さん大好きな夢主ちゃんをどうかこれからも愛して頂けると嬉しいです！これからもよろしくお願いいたします！ (2020年4月7日 2時) (レス) id: 5b9b2f32d1 (このIDを非表示/違反報告)
ろま(プロフ) - 夢主様のキャラがとても可愛くて好きです…！これからも楽しみに見させていただきます！続きを楽しみにしてます！！ (2020年4月6日 19時) (レス) id: 10044b6ea1 (このIDを非表示/違反報告)
佐野陽(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！出来るだけ頑張って早く旭さんに戻って頂けるよう尽力致します…！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: 5b9b2f32d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐野陽 | 作成日時：2020年4月6日 1時
