【ハイキュー 二口堅治】好きだから譲らない

もっと一緒に*39 ページ40

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国見「…どうですか、気分は楽になりましたか。」





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きみか「………すみません…」







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私と国見英さんは今、観覧車に乗っています。






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人混みも多いからすぐに堅治は見失ったけど






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私がボロボロに泣いているから国見英さんが泣かせてるみたいに人々には思われていた。







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だからとりあえず人目につかないところと言って観覧車に乗ったわけです…







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きみか「ごめんなさい…あなたまで巻き込んじゃって…」






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国見「…気にしないでください。落ち着きましたか？」








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きみか「…はい…」






ほんと、何やってんだろ自分……









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国見「これ、よければ…」







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ズボンのポケットからハンカチを取り出して私に差し出した。







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きみか「ありがとうございます…」







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私は言葉に甘えてそのハンカチを借りた。









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きみか「…あのっ…本当にすみません…」







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国見「謝らないでくださいよ。別に気にしてないから」







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きみか「どうしてそんなに優しいんですか…」









国見「…普通ですよ。」






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きみか「普通じゃないですよ…」







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国見「泣いている女の子を放っとけないでしょ。」








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きみか「…そうですか…国見英さんは見た目によらず頼り甲斐がありそうですね」







私は冗談でそういうと







「そうですか」





と愛想のない返事を返した









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国見「……ところで、フルネームで呼ばないでください。




なんか気持ち悪いです」






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きみか「え!?あ、すみません…」









国見「それにしてもよく俺の名前読めましたね。」









きみか「え…？」






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国見「あきらって……普通の人はえいとか呼ばれます。」







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きみか「え…なんで読めたんだろう…」






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きみか「でも、素敵な名前ですよね…あきらって！」









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国見「…それは彼氏にしか言っちゃいけない言葉ですよ」









きみか「…え」









国見「惚れちゃいますよ？」

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