覚悟しろよ、萩原研二。

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「面白いやつばっかで退屈しねぇよ」



「喧嘩っ早い奴に軟派はチャラい奴、普段は穏やかなんだが陰で何かを必死に調べまくってる奴に、お前みたいに少し見た目が違うせいで何かとからまれる奴、あとはよく周りを見ててどっか達観してるような奴」





「今度お前にも紹介するよ、ナタリー」









愛しいマザーに電話をかけようとすれば電話は伊達班長が使っていた。





班長、こんなこと言ってくれてたの……！！！


前回は電話かけようなんて思わなかったからなぁ。







『例の彼女？』


「おお、浅川も電話か？」

『愛しい母上に、ちょっとね』










『ねえ伊達班長』



背が高くて、少し威圧感を与えるけどやっぱり優しげな雰囲気がする。





『早く結婚して子供見せてよ』

『結婚式の様子見てみたいもん』



「気がはえーよ」







伊達班長は私の言ったことを冗談として捉えたようで笑いながら去っていった。



その広い背中の、後ろ姿になんだか少し寂しくなる。






前回でも今回でも私は班長の晴れ姿は見れない。





私が死んだ後、前回の世界ではどうなったんだろう。


結婚式には降谷と諸伏だけが出たのかな。









せめて結婚式をするならお墓に写真ぐらいは供えといてほしいもんだ。







『あ、母さん？私、私』



「詐欺じゃないのソレ、あんた警察向いてないわね」

『ねぇなんでそんなこと言うの』



そんなに離れていたわけではないのになんだかとても懐かしい気がする。




「ツラい？」

『うん、もう体ボロボロ』


「立派な警察官になって帰ってきたら好きなもの作ってあげるから頑張りなさいよ」



















母さん。






ねぇ、母さん。












『うん、楽しみにしてるね』
















ごめん。




また、残すことになってごめん。









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