覚悟しろよ、萩原研二。

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予想通りである。



いや、正確に言えば前世通りである。





いや、正確に言えば前世ではないが。








伊達航を班長として、降谷零、諸伏景光、松田陣平、萩原研二。


そして、浅川A。




あの5人の中に並ぶと弱そうな名前である。


レベル4ぐらいで倒せそうである。









『萩原、さっきのハンカチありがとう』



「いーよいーよ、ていうかあげるよ」






『…ハンカチ1枚買えない女って思われてるんだ、ひどい』

「待て待てなんでそうなる」





前回にはなかった会話である。




「なんだよ萩、もう女口説いてんのかよ」


「口説いてないから！」






相変わらず仲良しな松田に萩原。




前回の私はこの時まだ知らなかった。


2人の仲の良さだったり、心に秘めた過去だったり。







なんだか不思議な気持ちだった。



私はこれから先のことを知っていて、こいつらのことも知っているのに、目の前にいる5人は何も知らない。






降谷はまだあどけなさが残っていてまだベイビーゴリラ。


諸伏は変わりなく柔和な笑顔を浮かべている。


伊達班長はこの時から老け顔で教官だって言われても納得できそう。


サングラスに目覚める前の松田の中身は相変わらずトゲトゲ。


萩原なんてもうすでに女の子のことを見つめている。





知っているはずなのに知らないような、長い間会っていなかったのに思い出がどんどん蘇る。








『だてはんちょー』


「ん？」




『これから世話かけますね』







なんていえば、伊達班長は「まかせろ！」って太陽みたいに笑った。



紫外線出てるの？並に強いな、班長。







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