68.怖いんです、マジで。 ページ18
『そういえば！』
ラッシュバレーを発った汽車の中で、
Aが声を上げた。
『ウィンリィちゃんて、どこで修行することになったの？』
先程の別れ際に、
エドは彼女に“修行、頑張れよ”と声をかけていたが、
帰りの馬車の中で彼女は、ドミニクに弟子入りを断られた、と言っていたはずだ。
「あー、なんでも、麓にいる“ガーフィール”っつー技師んとこらしいぞ」
「ドミニクさんの知り合いなんだって」
『へ〜』
そんな会話をしていると、車内にアナウンスが響く。
「えー、この列車は、まもなくダブリスに到着します＿＿」
ラッシュバレーとタブリスは1駅(といっても、距離にすると大分あるんだけど)しか違わないということもあって、
セントラルからラッシュバレーまでの道のりと比べると、乗車時間は格段に短い。
『おお！もうすぐだね！2人と……』
「「………」」
『あれ？なんで固まってんの？』
「…………いや…」
「ちょっと……ね………」
あ、
そういえば、ラッシュバレーに行く途中で、ウィンリィちゃんがなんか言ってたな、
なんだっけ。
『……あ！思い出した！
なんか知らないけどその師匠さん、
超“怖い”んだっけ』
“師匠”という言葉に、
エドの顔色が、さらに青くなる。
ははーん……
これはトラウマ的なものでもあるっぽいな。
「な、何ニヤニヤしてんだよ」
『別に？2人がそんなに怖がるなんて、
どんな人なのかなーって思っただけ』
「Aさんも会ったらすぐ分かりますよ…」
『え、何その声……
アルフォンス君までそんなガチなの…？』
戸惑うAに、アルは首を縦に振る＿＿＿
＿＿＿いや、
振ってるんじゃなくて、
激しく震えているだけだった。
『え……なんか、私まで怖くなってきた』
Aの額にはいつの間にか青筋が立ち、
そのまま3人は、一言も喋らずに汽車を下りた。
『………』
「「………」」
『………あ、あのさ！
あとどれくらいで着くの…？』
「…もうすぐ…」
『そ、そっか!!
結構駅から近いんだね〜！』
「「………」」
『と、ところで、
その師匠さんのお名前は？』
やばい、この無言の空間、
耐えられん………！
そう思い、なんとか会話を繋ごうと問いかけたAだったが、
返ってきた答えに足を止めたのは、
Aの方だった。
「……イズミ・カーティスって名前だけど」
『え？
…………………嘘でしょ？』
69.綺麗なお姉さん→←67.【番外編】Monologue.
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名無し20471号 - 続きが読みたいです；； (1月31日 12時) (
レス) id: 736ab31a01 (このIDを非表示/違反報告)
Mira(プロフ) - 課題しないとなのにずっと読んでしまった……。更新いつまでも待ってます！！ (2023年1月26日 23時) (レス) @page42 id: 74a2903c73 (このIDを非表示/違反報告)
戦犯のラーク(プロフ) - 初めてコメントを残させていただきます。とっても最高に面白い作品で続きが楽しみになりました。もし更新があったらすぐ飛んできます。最高の作品をありがとう。 (2022年8月19日 1時) (レス) @page42 id: 327ba37996 (このIDを非表示/違反報告)
にき(プロフ) - 面白すぎてハゲそう。何回も読み返してる笑 (2022年6月25日 21時) (レス) @page42 id: 219a3eddad (このIDを非表示/違反報告)
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ" - どうして…久々に良作品に出逢えたと思ったら…どうして更新が停止されているんだあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ" (2022年5月29日 14時) (レス) @page42 id: 1b12660de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶらぴ | 作成日時：2018年7月30日 15時
