4話:Ryo ページ5
私の目を見て優しく微笑む彼を見ていると、視界が歪んだ。不安で怖い気持ちを溶かしていくような、そんな目をしている。
「え、泣く…え、泣かんでくださいよ…」
戸惑いでバタバタする彼。
その様子を見てると、やっぱりなんだか落ち着くが、今は物足りない。
どうすれば安心するのかもう既に私は知っているから。
そっと永久狐さんに近づき、胸に顔を押し付ける。え?と声を出した彼だったが、なんとなく察したのか、優しく抱きしめてくれた。
「こうして欲しいならそう言えばええのに。」
その声に、どくんと、胸打つ。
今までとは違う、優しい声色。
いや、ずっと優しい声はしていた。
だけど、今の声には確かに、愛しさが含まれていた。
_____そして、その声を私は知っている。
なんで?
ずっと疑問だった。私は彼にあったことあるの?これが初めてじゃないの?
ねぇ、永久狐さん______
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←番外編:Rui
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
家本(プロフ) - とっても面白いです。更新、気長に待ってます。楽しみにしてます。 (2015年11月22日 14時) (レス) id: 3c2ad4772c (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 面白いです!w更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2015年11月20日 17時) (レス) id: 0c8ca8a185 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ