1話：Rui ページ1
鞄に入り切らなかった色とりどりの包装紙に包んだプレゼントがら紙袋いっぱいにも入ってる。
何回か持ち直して、ため息をついた。
夕日が赤く輝いて眩しいと同時に、綺麗だと感心する。
こんな綺麗な夕日を最後に見たの、いつだっけ？
随分前な気がする。
思い出に浸りながらも足は止まらない。早く帰って休みたい。荷物も重いし。
けれど歩いても歩いても景色が変わらない。不思議に思って立ち止まる。
周りを見渡しても、何も変わったところがない。
強い風が吹いて、紙袋を落とす音が聞こえる。
思わず目を閉じた。拾おうとしゃがみこんでも、紙袋が落ちていない。
それどころか背負っていたかばんも見当たらない。
え、どうして
周りは緑、緑、緑。森？それとも、林？
ここがもといた場所じゃないことしかわからない。荷物が手元にないから連絡を取ろうにも無理。
どうしよう。
せっかくの誕生日なのに。さっきまで幸せだったのに。
一気にどん底に突き落とされた。
がさり、と後ろで葉が動く。
怖くて体が固まった。振り向けない。
逃げなきゃ。逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ！！！！！
そうは思っていても体は正直で動いてくれない。
こっちに来ないで、どこかに行って…！
そんな思いも虚しく、葉の擦れる音が近づく。
それはこっちに向かってきてるということ。
頭の中に思い浮かべるのは死の一文字のみ。
ああ、ここで死ぬんだ。よくわからないところに突然出て、よくわからないまま死ぬんだ。
そう思うと自然と体の力が抜けて、おまけに腰まで抜けてしまって座り込む。
「あの」
後ろから低い声が聞こえてゆっくりと振り返った
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家本(プロフ) - とっても面白いです。更新、気長に待ってます。楽しみにしてます。 (2015年11月22日 14時) (
レス) id: 3c2ad4772c (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 面白いです！w更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年11月20日 17時) (レス) id: 0c8ca8a185 (このIDを非表示/違反報告)
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