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甘さ5g ページ5

気付いたら空席がポツポツと出来るほどには落ち着いたみたい。
姉さんもやっと一息をついたかのように、休憩するようにカウンターにもたれ掛かっていた。

後で労りの言葉をかけよう、そう決めてまたホットミルクを飲み込む。

「明日も来る?」
「平日は、夕方からしかいませんよ」

学校ですから、と付け足す。
フジさんは私の年齢を忘れていたのか思い出したように声を上げた。

「何時ぐらい?またお話したいな」

ふわふわと周りにお花が飛んでいるみたい。
ほわほわした雰囲気の彼に当てられそう。

学校の終わる時間と、ここにいるだろうと予測される時間を伝えると、フジさんは笑った。

「じゃあ俺もそのぐらいに来るね、また明日」

時間が来たのだろうか、荷物を持ち姉さんの所に向かったフジさんは、私が思っている以上に背が高かった。
ここまでいい条件が揃ってしまうと女の人も放っておかないだろうなぁ。

現に、お会計をしている姉は彼氏がいるにも関わらず頬を染めている。
ミーハーか。自分の姉ながら少し軽蔑しちゃう。大好きだけど。

フジさんは扉の前でくるりと振り返り私を見た。
大きく口が動く。何と言ってるのか、なんとなくわかった。

『またね』

きっと彼は、こう私に伝えた。

それを見ていた姉さんから質問攻めされるのは、また別のお話。

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小吹雪凛(プロフ) - 読ませていただきました!とても感動しましましたこれからも頑張ってください! (2016年4月9日 22時) (レス) id: 080850b746 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 心臓がっ・・・・心臓が締め付けられたっ・・・(訳 胸が締め付けられるほどきゅんきゅんした。素晴らしいです) (2016年3月31日 20時) (レス) id: d9175db01a (このIDを非表示/違反報告)
てぃの。 - 「間接キス」が「関節キス」になってますよー!突然失礼しました。 (2016年1月16日 0時) (レス) id: 8ac4f385cb (このIDを非表示/違反報告)
美音-ミオン-(プロフ) - れいかさんっっっ!!タイミングよ!!!()共感して電車の中で泣きそうになりましたやべぇ (2015年11月18日 12時) (レス) id: 0c8448ac7c (このIDを非表示/違反報告)
らなたん(プロフ) - いつも楽しんで読ませていただいてます!すごく面白くて更新がいまかいまかとワクワクしながら待っています。応援しているので頑張ってください!失礼しました( ˇωˇ ) (2015年11月18日 2時) (レス) id: 105d5c3654 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:  
作成日時:2015年11月3日 23時

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