【実.況/者】はちみつ大好き少女の恋【フ/ジ】

甘さ32ｇ ページ32

フジさんに服をプレゼント！って思っても、私にはセンスがないから出来ない。
はてさて、どうしよう。

「次はどこに行こっかー」
「どこでもいいですよ」
「早いけどご飯にする？」
「そうですね、混む前に行きましょうか」
「何が食べたいとか」
「特にないです」
「じゃあ、嫌いなものは？」
「ないですよ」

そうだなぁと考えるフジさんに、しまったと気付く。
ああ、気を使わせちゃった。

でも、フジさん嫌いなものあるかな？あったら私が行こうって失敗しちゃうかもしらないよね、
キヨ兄さん、答えてくれる、かな、くれるよね…。

空いてる手で携帯を取り出して、キヨ兄さんに連絡をする。

フジさんって嫌いなものとかある？：A
キヨ兄さん：いや
キヨ兄さん：ない
キヨ兄さん：たぶん
そっか、ありがとう：A

相変わらず返事が早い。でも助かった。
フジさんの手を引っ張る。

「私、ハンバーグが食べたいです」
「ハンバーグ？じゃああそこかな」
「行きましょ」

フジさんの片手には、私が着てきた服の入った紙袋。
自分で持つって言っても聞いてくれなかったから、仕方なく、本当に仕方なく持ってもらってる。

やけに上機嫌なフジさんを見上げて、なにか私ができることは無いかなぁ。


―――
初コラボです。【キヨ】砂糖のように恋をして【実況者】

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