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ふたりと事件3 ページ16

注)ストーカーに関する表現があります。実際の警察の対応とは異なる可能性が高いですが、創作の都合上ご了承ください。


〜透side〜

もうすぐ勤務時間も終わりそうだ。今日は大きな事件も無かったし早く帰るぞー!

デスクに戻ると兄貴が険しいでスマホのとパソコンのディスプレイを交互に見つめていた。


「兄貴〜何かあったんですか?難しい顔して。眉間にふかぁい谷できてますよ」


「透。今未希からメッセージが届いてな…」


兄貴から詳しく話を聞いてオレも顔が強ばった。以前からAちゃんに言い寄っていた利用者のストーカー行為がエスカレートしてしまったらしい。


「今調べてみたんだが、しかも厄介なことにその相手がどうもアブなそうな相手なんだ。見てみろこれ」


「ストーカー前科持ちか…それに暴行やら恐喝やら…Aちゃんは?!今どこにいるんですかっ??」


「今は職場だ。通勤は人通りがある道を選んで、外回りは無しにしてるそうだ。

奴は最初は電話でしつこく交際を迫っていただけで済んでいたらしいんだが、この前お前と一緒に歩いている所を見かけてから脅迫めいた電話をかけてくるようになったんだと。流石に彼女も自分じゃ対処しきれなくなってうちの奴に相談してきたという訳だ。事業所の対応として、ストーカー野郎を違うソーシャルワーカーの担当に替えたら逆上して今度はつきまとったり盗撮写真を職場に送り付けてきたんで警察に相談したい、ということだ」


「そんな…」


本当は、今すぐ彼女の元に駆けつけたい。でも刑事である以上それができないこともわかっている。

私情で勝手な真似はできない。ましてやオレが犯人に顔を覚えられていた場合余計に刺激を与えてしまう可能性もある。

大切な人をこの手で守れないことが悔しくて、握り締めた掌がぷつりと切れる音がした。血は流れても痛みは少しも感じ無かった。

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設定タグ:増田貴久 , 石川透 , ボイス110   
作品ジャンル:タレント
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(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。雫さんの小説をリクエストとのことで、私も考えてみたのですが、私の力不足でドラマの素敵な世界観を壊したくない為、大変申し訳無いのですが今回はお断りせざるを得ません。重ね重ねお詫び申し上げます。 (2019年11月1日 14時) (レス) id: 3cc0b1a862 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 本郷雫が好きなので雫の小説も書いて欲しいです 雫は夢主の事溺愛して夢主だけは殺 さない設定で (2019年10月31日 17時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - かなとさん» かなとさまご指摘ありがとうございました。こちらの不注意です。ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。 (2019年10月22日 21時) (レス) id: 3cc0b1a862 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年10月22日 18時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年10月22日 17時

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