ナンバカ短編小説〜桜〜

バレンタインに思いを込めて〜リャン〜１《サブリミナル様リクエスト》 ページ5

〜リャンside〜


表社会と裏社会が交差する中国

私は、あるマフィアに所属をしている
そして、彼女も……
何故、心優しい彼女がマフィアに配属されているのかは彼女に聞いたことはないが、それでも私は、そんな彼女に好意を寄せている

名前は……A…。

これと言っていい特技はそうなく、ただこのマフィアの世話役というか…家政婦というか……

主に彼女の仕事は、部屋の掃除、料理、洗濯……
時々、密売人としても借り出されるが、主に家事がメインになっている……


そんな彼女に日頃の感謝を込めて何かプレゼントをしようと考え、ウパ、チィーを誘い話し合いをしている


チィー「何かプレゼントをしたいねー」

ウパ「リャン、貴方は何をあげたいのですか？」


私には、もうしたい事が決まっていた




リャン「彼女に想いを伝えたい」



ご飯から洗濯、買い出しに掃除……
1人でその仕事をしているAが素晴らしく思いつつ、Aの事が好きになっていた。
近々、バレンタインデーと言うのがあるからこれを気に、仲間から恋人になれたらと考えている

ま、良いんじゃないんですかとウパは答え
俺も好きなんだけど……リャンに譲るわ〜とチィー


二人に励まされ、私はバレンタインデーにAに想いを伝えることにした





〜Aside〜



マフィアの家政婦こと、Aです。
私は、これと言っての特技がありません。
リャンのようなしなやかな蹴り技も無ければ、ウパのように逞しい気孔も使えない。
チィーのように花から、薬品や毒を作れる才能もない。
私に出来ることは、密売人か、こういった家事しかありません。

例え、下らない事でも皆は『助かっている』と言ってくれる

その言葉だけが、私の唯一の支え



今日も毎日が忙しい、各部屋の掃除をしなければならないし、ご飯の準備、洗濯に買い出し…

ボス(豚)からの要望にも笑顔で答える
笑顔を作るのでさえも慣れたかな
あの人機嫌損ねると後々面倒だし、臭いし……


ただ、私にとって日常的なことが当たり前になっている




今日は、リャンの仕事のお手伝いをするようだ



「リャン、よろしくお願い致します」

リャン「あぁ、よろしく頼むA」


リャンは、決して人は殺さない
何故、見逃しているのかは分からないけど……
ま、私もボスに殺しましたってちゃんと報告はしている
バレたらバレたでその時だ





リャン「A、少し話がある」

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