ナンバカ短編小説〜桜〜

私恋 25話突破記念〜ニコ番外編３〜 ページ37

自分が怖かった…
裏切られる恐怖
偽りの笑顔
偽りの仲間意識…
自分は、仲間だと思っても結局は、道具でしか見られない自分が、こんな風に1人の人間として見てもらえて…


ニコ「Aちゃんは、誰の道具でもないよ。」


こんな言葉を掛けないで…
私…私…


「…ッ……」

ニコ「あわわ！ぼっ僕、変な事言ったかな…？」

「そっそんな事ありませんよ…凄く嬉しかったです…」


ここまで心が温かくなったのは初めてだ…
私の氷に包まれた心が溶けていく…
人と接するのが嫌でずっと一人でいた
本当の自分を隠し偽りの自分をずっと演じてきた…
こんなに温かい人に出会えて良かった…
本当に…本当に…


「…ありがとうございます…」

ニコ「？僕、Aちゃんに何があったか分からないけど、Aちゃんは、僕の大切な友達だよ！きっと、ジューゴ君たちもそう思っているよ！」

「はい…！」


この、大切なカタチを崩さないように生きていこう
もう、偽りの自分で生きないようにしよう
ありのままの自分で、この世界を生きていくことを誓おう…


「ニコさん、ありがとうございます…」

ニコ「ううん！そ･れ･よ･り･も！Aちゃん！」

「はっはい！？」

ニコ「僕と一緒に特撮ヒーローごっこしよ！」

「ごっこですか？」

ニコ「悲しい時はヒーローになりきるといいんだ！不安な気持ちも吹き飛ぶよ！」

「…ふふっ…そうですね。やりますか」

ニコ「わーい！」


私は、少しだけ自分の閉じこもっていた殻を破った…
進歩すると決めた…
今の自分を変えるために…




ニコ「じゃあ、行くよ！」

「はい！」


敵「なっなんだ貴様らは！」

ニコ「ふっふっふー！僕は…とう！！」

ニコ「この星の未来を守る為に現れた希望の星！ナンバレッド！！！！」

「この星の悪を成敗する！！！！冷徹のナンバブルー！！！！」

ニコ「僕らナンバレンジャーが居る限り、この世界を壊す事は許さないぞ！」

ニコ/A「ワッハッハッハー」


ジューゴ「何してるんだ…あいつら…」

ウノ「ヒーローごっこしてる…」

ロック「つーか、Aってあんなキャラか…」

ニコ「あ！皆！」



私の未来は…まだ、始まったばかりだ…


ジューゴ「つーか、Aってあんなことするんだな」

「もう、言わないでください……」




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
如何でしたでしょうか？
ニコさんとの話は少し友情物になってしまいました…

11/11〜ウノ１〜→←私恋 25話突破記念〜ニコ番外編２〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す