ナンバカ短編小説〜桜〜

私恋 25話突破記念〜ニコ番外編２〜 ページ36

ニコ「そうだよ！」ﾆｺｯ

「…ありがとうございます…」

ニコ「あ！ねぇねぇ、今日のお薬は、どんな味なの！」

翁「まずは、診察してからだろーが！バカ！」


私は、凄く驚いています
暖かい雰囲気
キラキラした光景
私は、今までこのような事を言われてきたことがないので、泣きそうになる…



“は？アンタを仲間だと思ったことないけど？”

“アンタは、ただの道具でしかない訳？分かる？”


「…」


眩しい…
私は、こんな眩しい所には居られない…
…むしろ居てはいけない…
暗闇の中1人で居るのが凄く楽だった…
だけどこの人達は…

私を明るい未来へと引きずり出そうとする…
私は、利用されるだけのただの人間だから…
人に情を移してはいけないのだから…
この人達にも裏切られたら…


「…ッ…」

ニコ「Aちゃん？」

「ごっごめんなさい…少し、席を外しますね…」

ニコ「待って！Aちゃん！」




此処は…私の居場所ではない…



「はぁ…何してるんだろ…私…」


自分に不向きな光景を見る度に心が苦しくなる…息が出来なくなる…
前起きた出来事がフラッシュバックして私に襲いかかる…


「いっそ、私を…＿＿＿＿＿＿」

ニコ「そんなのダメだよ！」

「ニコさん…」

ニコ「そんなの考えちゃダメだよ…僕悲しくなるよ…」

「…ですが…」

ニコ「僕、まだAちゃんのこと何も知らない！」

「…」

ニコ「もっとね、Aちゃんの事知りたいんだ…」

「そんな、私なんか…」

ニコ「まさか！」

「え？」

ニコ「Aちゃんの中にネガティブになる病気があるのか！だったら…」


急に立ち上がるニコさん
あるヒーローのポーズをし…


ニコ「この、スーパーヒーローニコがAちゃんの病気をやっつけるぞ！覚悟しろ！魔人ネガティーーーーーーーブ！！！！ワッハッハッハーー！！！」

「…」ﾎﾟｶｰﾝ…

ニコ「ありゃ？」

「うふふ…」

ニコ「何か、可笑しかったかな？」

「いえいえ、やっぱりニコさんは面白いなと…」

ニコ「そっそうかなー？」

「えぇ、ニコさんといると笑顔になります」

ニコ「やっぱり、その顔が一番だよ」

「え…？」

ニコ「Aちゃんは、やっぱり笑顔が一番だよ。僕、Aちゃんの笑顔を見ると嬉しくなるんだ。Aちゃん、いつも暗い顔をしているから、僕心配で…」

「ニコさん…」


そんな事まで気にしていてくれたの…
今まで、そんなこと無かったのに…
疑っていて申し訳なかった…

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