ナンバカ短編小説〜桜〜

バレンタインデー〜ウノ３〜 ページ22

そんなこんやで無事にチョコレートが完成し2月14日当日を迎えた


百子「しょっ諸君！私から君達に日頃お世話になっているので、私からチョコレートをプレゼントする」

キジ/犬/猿「看守長！！！」


そして、チョコを受け取った3人だったが……去年と同様とても愛の詰まったチョコレートだったそうだ……

ん？看守長は、双六一にチョコレートを渡せたのかって？

それは……ご想像にお任せします……


「看守の皆様方にも渡すことが出来て、後は、13房の方々だけですね…」


昨日、大量のガトーショコラとトリュフを作り方当日看守と看守長に渡しに行った
あと、お世話になっているジューゴさんたちに渡すだけ……

素直に受け取っていただけるのだろうか…と考えながら13房に着いてしまった


ｺﾝｺﾝ
「失礼します。」

目の前では何故かイライラしているウノさんと何やらヒソヒソとはしている３人が居た


「あの…何かありましたか？」

15「あぁ、ウノの奴ハニーとトロワからチョコレートの自慢されて自分は1個も貰えてないからイライラしてんだよ…」

「そっそうなんですか…」

11「クソ……星太郎の奴も沢山もらいやがって！！イケメン死ね！！！！」


ウノさんは、相変わらず平常運転のようだ


25「Aちゃん、ウノ君にチョコレートをあげて欲しいんだ…」

「あの……そのつもりで来たのですが…」

25「本当！？」

「はい、後…皆さんにも渡すために来ました。」

69「よっしゃー！今まで貰えなかったが、今年はAから貰えるぜ！！」

11「貰える……？A！？」


お、早速ウノさんが食いついてきた
目をキラキラと輝かせ、こっちに向かってきた


11「A……本当にくれるの…？」

「はい」

11「よっしゃー！」


子どものようにはしゃぐウノさんを見てつい顔が綻んでしまう
良かった、嫌ではないようだ…

自分の作ったチョコレートをみんなに配り……


「最後は、ウノさん…」

11「おう！ありがとうな！」

25「あれ？ウノ君のだけ、なんか箱の形と大きさが違うよ？」

69「確かに……沢山食えて羨ましいぜ……」

11「ハート型？まさか…A……これは……」

「おっお察しください……」


あまりにも恥ずかしく、顔を直視出来ないので背ける私……

それを察したのかウノさんは、私の手首を掴


15「おっおい、ウノ！？」

11「わりぃ、ジューゴ、ここ開けてくれ」





牢屋から出た……

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