ナンバカ短編小説〜桜〜

闇バナ〜リャン１〜《サブリミナル様リクエスト》 ページ3

〜Aside〜


正義を司る表社会と酷く残虐行為が行われる裏社会が交差する中国……

私は、そんな中…ある裏組織に所属をしている
人身売買、密売人……バイヤーなどなど……
あらゆる仕事を頼まれてだ、それを実行するだけ……

裏切り者が現れれば殺すだけ
見逃してはならない……
そう……ボスには伝えられている……



“力が無ければ勝てない”




“力こそがすべて……”




“お前の家族を救ってやろう……ただし、お前が俺の元について働けばの話だがな？”




親は卑怯だ

自分の身が助かれば子を売ることだって出来る

私の家は高額な借金を抱えており、その借金をなしにする代わりに私を差し出せとあの豚は言ってきたのであった



“本当か……？本当に助けてくれるのか…！？”



“あぁ、俺の言葉を信じろ……”



ここまで育てた子どもでさえ、売りに出し、裏社会で働かせても知らん顔で普通の日常を過ごす……酷い大人……


傷つきもした
もう、何も感じなくなった
何も残らなくなった

何も無い私には……与えてくれる人もいた





“私は殺しはしない……見逃すだけだ”





その人も私と同じだった


だけど……
正義のある、とても強い人だった



私が入って数ヶ月たち、その人が組織に入った

髪の毛は長く三つ編みをし、顔が整っており、思わず……見とれてしまった……



リャン「私の名はリャンと申す、貴様の名は」

「Aと言います」




リャンと共に仕事をする時もあった
ボスからの命令で殺せと言ってもリャンは殺さず罪人を見逃すだけ…

決して、殺しはしなかった……



「リャン、どうして貴方は殺さないのです？見逃しては……ボスにバレますよ…？」

リャン「この技は人を殺す為にある訳でない。人を守る為に使う……私は、決して殺しはしない」



こんな組織にも綺麗な心の人は居るんだなと感じた

それと同時に私は、リャンの事が気になり仕事ではリャンと一緒にするようにした

何故かはわからない…
でも、この人の元で一緒にしたいと思ったからである

『正義』は、まさにリャンにぴったりのか名前だと思った



チィー「あら、Aちゃん…また、仕事？頑張るね〜」

「チィーさん、お疲れ様です。」

チィー「さん付けなんて良いよ〜！堅苦しいし」

「では、チィーおじさんなんて如何でしょう？」

チィー「おっおじ………」



チィーさんとたわいもないない会話をしているとリャンがやって来た

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