ナンバカ短編小説〜桜〜

I love i hate〜ハニー３〜《琥桜様リクエスト》 ページ15

“好き”って言えるのに……

ハニー「俺が居るにも関わらあんなやつがてめぇは好きなのか？あ？」

「アンタには関係無いでしょ？しかも、アタシから話しかけてないし。向こうから来たんけど！！」

ハニー「あ？てめぇから話しかけたんじゃねーのかよ！！」


ハニーは、何を言っているんだ？
私は好きな人からは自分から話しかける
好きでもない人に自分からは話しかけない…
そんなことを忘れたのか……

はぁぁと溜息をつき、ゆっくりとハニーに話しかける


「アンタ、アタシと長いんでしょ？だから、分かるはずよ。アタシは好きな人がいたら自分から話しかける主義なの。好きでもない相手に自分から話しかけないから。そんな事も忘れたわけ？」

ハニー「あ？てっきりアイツのことが好きなのかと」

「ちっ違うわよ！アタシが…アタシが好きなのは……」


心臓の鼓動が早まる
顔が熱くなる…
ハニーの顔が見れなくなる……
こんなに告白するのって心が痛むのか…
世の女性達はこんな気持ちで好きな人に好きと告げるのか……
意を決して、私は思いっきり叫んだ


「アタシは！！ハニーが好きなの！！大好きなのよ！！！！」


ぎゅっと目を瞑る…
恥ずかしくて顔が見れない…
ハニーがどんな顔をしてるのか怖くて見れない
それでも、アタシはずっとハニーのことが好きだった

女性の下着ばかり聞くハニーは確かに変態だ
だけど、そこも含めてハニーが好きだ
脱獄して看守から逃げる時もバレットでいつもアタシを助けてくれる
そんなハニーの姿を私はいつの間にか惚れていたのだ……

ずっと下を向いているアタシに急にハニーから名を呼ばれた

何と告げ、ハニーに顔を向けるとそこには顔いっぱいのハニーの顔が……

あまりにもかっこよく、顔を背けようとするが阻止され、頬に手を添えられ、その手が顎にスルリと移動し、クイッと上げられる……

ハニーの真っ直ぐで熱い視線が離せず、きっと顔が紅いんだろうと恥ずかしさもありながらハニーの顔に見とれていた……

何をされるかもわからず…
ただただ、見つめていたらちゅっとキスをされた……

頭が真っ白だ
急にハニーにキスをされ何が起きたのかわからずプチパニック状態
でも、そのキスは優しくもとても甘かった……

唇を離され、ハニーが…


ハニー「俺も好きだ……バカ……」

と、顔を赤らめながら言う
あまりにも可愛くクスッと笑い……私はハニーに抱きついた


言い争いもしながら私達は今でも幸せに付き合っている


end

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