ナンバカ短編小説〜桜〜

ドイツ式バレンタイン〜ムサシ３〜《サブリミナル様リクエスト》 ページ12

仁志「バレンタインも近いんだし、チョコレートあげたら？」

「え？あげていいの？」

仁志「良いんじゃない？主任には秘密でさ！僕も秘密にしておいてあげるから！」

「うっうん……分かった……」



バレンタイン当日



〜ムサシside〜


ここまでの経験でAちゃんが天然でない事は分かった……
という事は、此処で一気に想いを伝えるチャンス……
今日は、バレンタイン……

ドイツのバレンタインは、男から女にプレゼントをし、チョコではなく花をあげる習慣がある。
そして、このバレンタインは恋人同士然していけない……

完璧だ！
Aちゃんと恋人になりバレンタインを一緒に過ごす……

花の用意はもう出来ている……


ん？誰からもらったのかって？
ヒミツに決まってるじゃん……



「634番君、ご飯の時間ですよ」


お、噂をしたらAちゃんが来た…


ムサシ「分かったー。今から行くね？」


ん？何やらAちゃんがモジモジしているぞ……


「あの……634番君これ……あげるね。」

ムサシ「俺に？」


小さな箱を渡された
え？何？今日って俺の誕生日だっけ？


ムサシ「開けていい？」


コクっと頷くAちゃん
シュルっとリボンを解き、中をみたら……


ムサシ「チョコだ……」

「こっこれ、ムサシ君にあげます！」


顔を真っ赤にして言うAちゃん
照れすぎでしょ……
もう、可愛いんだから……

気付いたら頭で考えるより体の方が動いていた
何したのって？


つまり……こういう事……




「ムサシ君……暖かい……」

ムサシ「まぁね、前発火していたし……」

ムサシ「俺も、Aちゃんにプレゼントあるんだ」

「プレゼント？」


俺はAちゃんに花を贈った


「これは……」

ムサシ「俺からのバレンタイン。何時も、お世話になってるしね」

「綺麗なお花……」


微笑むAちゃん
綺麗な花にも負けないくらいAちゃんの笑顔が可愛くて綺麗で愛おしい


ムサシ「あ、一つ言い忘れた」

「え？」

ムサシ「ドイツにもバレンタインあるんだけど恋人しかしちゃいけないんだ」

「え！？」

ムサシ「だから…Aちゃん……」





“俺の彼女になって………”




Aちゃんの耳元で囁きながら愛を呟いた
顔が真っ赤で下を向いていながらも小さく頷くAちゃん……



ムサシ……今日無事にAちゃんに想いを伝え、彼女が出来ました…



後日、犬ちゃんにこの事がバレ、二人で叱られたのはまた別の話……



〜Fin〜

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