Banri Settsu.R ページ9
『九尾様の嫉妬』
▼(江戸時代?パロ)
「ばーんり、聞いて聞いて!」
9つの尾を持つ妖、九尾の狐。名は万里。私の良き友達である。
先日、人間に化けた私はとある遊びをしていたのだ。その結果を報告しようと万里の元へと訪ねてきた。
「んだよ、うるせぇ」
「まぁまぁ!
あのね、刀衆のヤツら人間に化けた私に全然気づかなかったんだよ!」
「また悪さしてんのか」
「ちょーっとだけっ!」
左手の人差し指と親指の隙間をほんの少し開けて答える私。
そして脳裏の裏では人間に化けた時に仲良くなった男の子を思い浮かべた。万里に報告せねば、とそのためにやってきたのに忘れてた!
「そしたらね!生意気で素直じゃなくて、なのに優しくて…面白い子がいたんだ!」
「ふーん…」
どこか不機嫌そうに顔を歪めたと思えば、表情を一変。変にキラキラした笑顔で問いかけてきた。
「名前は?性別は?齢は?」
「名前は天馬!お天道様の天にお馬さんの馬!性別は男の子!齢は17、だったかなぁ」
17なんて若いよねぇ、まだまだ楽しいことが沢山ある年齢だもん。
「あっ、それでね!どこかお偉いさんのゴシソク?らしくて刀の扱いも他の子とは違う感じで…」
その時、森の気配が変わった。ぞわりと寒気がして咄嗟に万里を見る。こんなことが出来るのは万里ぐらいしか居ないはずだから。
「万里…?」
「……いや、なんでもねぇ」
慌てた顔をしてその気を戻した万里。するとのどかな森の雰囲気がまた私たちの元へとやってきた。
「なんでもいいけど、人間に情を移すなよ」
「べ、別に情なんてっ、」
万里の声に少しドキリとして答える。
違う、情なんて今更持って良いものじゃないんだから。そうやって自分に言い聞かせて、暗示する。
「人間と
万里のハッキリとした物言いに知りたくもなかった真実に直面したかのような気持ちになる。
太い木の幹に腰掛けて下を見つめる。
「…………」
「でも、俺はAを絶対に1人にはしねぇ。ずっと一緒にいられる」
万里は私の横に来て、同じように幹に腰掛けた。そして私の頬に手を添えた。
「っあ…、」
あぁ、これはまずい。私はどうやら気づかなかったらしい。九尾様を嫉妬まみれにしていたことに。
「ぜってぇ1人にしねぇ。だから俺だけを見てればいいんだよ」
再度繰り返して、私の唇に生きてきて何度目かの口付けを交わした。
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はゆー(プロフ) - 有害君さん» リクエストありがとうございます(;;)!!夢主ちゃん攻めとても尊いです妄想が滾りました,,,ふふ(*´`)遅くなるとは思いますが必ず書かせて頂きますのでお待ちいただけると幸いです...!これからも『恋のサンプル』をよろしくお願いいたします(_ _*)!! (2019年9月4日 20時) (レス) id: d068591bfd (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - ←(その時の様子もお願いします!) お話全て夢主→攻め、キャラ→受けでお願いします!!(あれ、今更だけど全部似たような内容だ・・・まあいっか!)← (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - あざみ・・・皆で王様ゲームをしているとき【○番(夢主)は□番(あざみ)に壁ドンから何でもいいからイチャついて!】というお題で夢主があざみに何度もDキスなどをしてあざみがぶっ倒れてしばらくの間気まずくなる(?)話 ※続きます (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - 万里・・・ゲームで負けた方は勝った人の言うことを聞くというので、夢主が勝って万里を好き放題に色々(キスなど)して万里が照れまくる話 一成・・・夢主が一成に股ドンをしてそこから色々して一成が照れまくる話 ※続きます! (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - リクエストで一気に3つ出しちゃいますけどいいですか!万里、一成、あざみのお話を少し長めでお願いします!!書く方はどちらでもかまいません!(内容は次のコメントで!) (2019年9月1日 0時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆろい x他1人 | 作成日時:2019年5月1日 18時