Azami Izumida.H ページ12
『夢現』
▽(江戸時代パロ)
「ほんっとあの姫可愛い〜!」
「やめておいた方がいいって九門。
護衛のお兄さん達に睨まれるよ」
街中のマドンナ、可憐で優しいお姫様が街歩きにいらっしゃった。
街の男は彼女に夢中で、彼女を護る護衛のお兄さん達は1人2人に留まらない。
武士だ。もう最近じゃ目にするのも珍しくなった気がするが、彼らは城に就いている武士らしい。
「姫のお顔、
ちょ〜っとだけでも拝見できないかなぁ」
姫が私たちのすぐ傍を通りかかるのを見た九門はやたらに彼女の顔を覗き込もうとした。
「ちょっ、そんなに身を乗り出したら…!」
彼をなんとか建物の端に留めておこうと思っていたのに、ダメだった。共倒れだ。
目の前には危険を察知した武士の1人が刀を抜いていて。
「九門…!」
「ひぇ…っ!すいませんしたっ!」
「ちっ……気をつけろ」
彼は心優しいのか、やがて刀を収めてくれた。
「武士さん優しくて良かったね……」
「ごめんA…!もうオレ、高望みしないーっ」
九門が小さく耳打ちして謝ったので私もとりあえず収めた。
先ほどのお兄さんはまだこちらを見ていて、まだ少し睨まれているような気がする。
「お姉さんもお兄さんも……、大丈夫?」
「っ姫!」
思いもよらずに姫のお顔を拝見できた九門は、顔が赤らんでいて今この度のみ心を奪われたらしい。落ち着いてほしい。
「あの…姫様、この度は……」
正常に頭が働いていない九門の代わりに私が謝ろうとすると、彼女は私の目線まで屈んだ。
「姫様…っ!お召し物が……」
「このくらい良いの。
ねぇ、やっぱりあなた見たことある!」
「姫!あまり一般市民とお話しされるのは……」
姫はとても麗しく、
女の私でも思わず目を奪われた。
護衛のお兄さんの1人が注意するのも聞かず、仕切りに私に話しかけてくる姫だ。
九門が羨ましそうに見ているのは感じ取った。
「見たことがあるって、どちらで……?」
「私ね、この前お忍びで中央公園のお祭りに行ったの。その時、お姉さん“かれー”作ってたでしょう?」
「あ、あぁ…。
手伝いで作っただけですが……」
「人参が星型に切られていたのがちょうど私の配膳の中にあってね、あなたがそう切ったらしいって噂を聞いたとき、なんだかすっごく嬉しくて」
彼女は私の手を取り、ぶんぶんと振り回した。
「姫っ!」
「あの…姫様。
護衛の方がご立腹のようですが……」
彼女は彼らに振り返って言い放った。
「今日は彼女に案内してもらいます!」
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はゆー(プロフ) - 有害君さん» リクエストありがとうございます(;;)!!夢主ちゃん攻めとても尊いです妄想が滾りました,,,ふふ(*´`)遅くなるとは思いますが必ず書かせて頂きますのでお待ちいただけると幸いです...!これからも『恋のサンプル』をよろしくお願いいたします(_ _*)!! (2019年9月4日 20時) (レス) id: d068591bfd (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - ←(その時の様子もお願いします!) お話全て夢主→攻め、キャラ→受けでお願いします!!(あれ、今更だけど全部似たような内容だ・・・まあいっか!)← (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - あざみ・・・皆で王様ゲームをしているとき【○番(夢主)は□番(あざみ)に壁ドンから何でもいいからイチャついて!】というお題で夢主があざみに何度もDキスなどをしてあざみがぶっ倒れてしばらくの間気まずくなる(?)話 ※続きます (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - 万里・・・ゲームで負けた方は勝った人の言うことを聞くというので、夢主が勝って万里を好き放題に色々(キスなど)して万里が照れまくる話 一成・・・夢主が一成に股ドンをしてそこから色々して一成が照れまくる話 ※続きます! (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - リクエストで一気に3つ出しちゃいますけどいいですか!万里、一成、あざみのお話を少し長めでお願いします!!書く方はどちらでもかまいません!(内容は次のコメントで!) (2019年9月1日 0時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆろい x他1人 | 作成日時:2019年5月1日 18時