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悩み悶えるその姿が、
あまりにも可愛らしくて、目に毒だった。

「……例えば、こんなこと?」


次に意識したのは、彼女を押し倒してしまってからだった。

は、待って?なんで俺、Aを…?


退かなければ止められない。早く退いてあげなければ自分を抑えられなくなる。

頭では解っていたのに。


「……A?」

「う、うぅ……」


彼女は顔を赤らめて何か唸っている。
そこで俺は駄目だった。

気付けば口付けを落としていたのだから。



「至く……」

「ごめん、今気づいた。
俺、Aのこと好きだよ」


「す、き……?」

今にも爆発しそうなほど顔を朱に染めたAの頬に触れてみると、火傷しそうなくらい熱かった。


「Aは?」

「え?でも、好きって知ったら帰りたくなくなっちゃう」

「そのときは俺が帰れないようにするから」


まだ手入らずのAをこの手で愛でてやれば、猫のように気持ちよさそうに俺の手に擦り寄った。

はぁ?可愛すぎかっての。


「たぶん。
ずっと至くんのこと、好きだったのかも」

気持ちを抑えきれなくなっちゃったのかも、と彼女が淀みなく言い放ったから。

「至くん、私を見る瞳がすっごい優しかったんだ。その目に惹かれたのかなって思い……ます」

「そっか。それは光栄」


“好きになった相手には素直になれない”。
彼女の、“お人好し”に次ぐもう1つのステータスだ。

「Aが推しじゃなくてよかった」

「どうして?」

「推しと恋愛対象はオタクにとって同じようでまったく違うから」


「そっ、か。嬉しい……」

ふわりと笑ったAに堪らずもう一度口付けを落とす。どうしてこんなに可愛いのか。


「ここに帰りたい?」

今はピノのいなくなった真っ暗なゲーム画面を指さした。

「ううん。帰りたくない……」


床に身を預けていたAが俺を抱きしめたから。
まぁこれでいいかと幸せな気持ちに浸って。




浸っていたのに。
急に、バンッと扉が開いて。


「A!帰るよ!!
誰その、どこの馬の骨ともわかんない奴!!」

「え。ぴ、ピノ……?」


「今、ゲーム内でバグが生じてて直らないらしいから私もA探しに来たら、なんか変な男に捕まって!」

「至くんは変な男じゃないよ!」


思い出した。
そういや、ピノはAのモンペだった。

ギャルゲーの神様。
俺はどこで間違った選択肢を踏んでしまったのでしょうか。

頼むから、二人きりにさせてください。

Tasuku Takato.R→←↓



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はゆー(プロフ) - あゆみさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて光栄です!(*´ `*)これからも、ろい様と力を合わせて更新をがんばっていきたく思っておりますので心待ちにして頂けますと幸いです。あゆみ様をキュン死にさせてみせますのでよろしくお願いします、、!笑 (2019年4月28日 19時) (レス) id: 6a466921ec (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 毎回めちゃめちゃいいお話ありがとうございます…!!1話読み終わる度に投票してもうしてあるので失敗するという流れを繰り返してます…次の更新も待ってます!! (2019年4月28日 1時) (レス) id: bf0195af74 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» く、口から血が……!?ですが、キュンキュンは抑えません!(笑)これからもドキドキ、キュンキュン全力で恋のサンプルをお届けします! (2019年4月1日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
灯無 - ろいさん» いえいえ!良かったです(^ ^) これ以上キュンキュンすると口から血が出そうです。楽しみに待ってます! (2019年3月31日 22時) (レス) id: 126e456bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» ご指摘ありがとうございます!めちゃくちゃ無意識でした!これからははゆーちゃん様と合わせます!更新楽しみにしておいてください、キュンキュンさせてみせます(真顔) (2019年3月31日 16時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はゆろい x他1人 | 作成日時:2019年3月31日 2時

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