Masumi Usui.R ページ4
『アンタになら』
▼
「碓氷くんっ、今日も可愛いね！」
「……ウザい」
朝、廊下を歩いて教室へと向かおうとするとお気に入りの後輩を発見。
おはよう代わりに言うのはいつもの可愛いって言葉。それを聞いた碓氷くんは綺麗な顔を歪ませて怪訝そうにこちらを見てくる。
「あ、相変わらずだね、Aちゃん……」
「佐久間くん、おはよー。今日も可愛いね」
私的可愛い子なんていっぱい居る。その中でもピカイチなのはこの2人。
巷で噂のMANKAIカンパニーに所属してる劇団員さんで私も春組の公演は見たことがある。
「………」
「待ってよ、碓氷くーん！」
私は碓氷くんより先輩なため、同じフロアではない。一緒にいれる時間はほんの少しだけどそんな少しの時間でも碓氷くんの可愛いを堪能したいのだ。
「また真澄に付き纏ってんのかよ」
「うげっ、摂津……」
嫌な声が聞こえたと思えば当たり。私の頭に顎を乗せて体重をかけてくるのは摂津だった。
「もー、そうやってするのやめてよ！可愛くない！」
「別にお前の可愛いは求めてねぇよ」
「あっそー」
会話から分かる通り、私と摂津は犬猿の仲だと言っても過言じゃない。単に私が嫌ってるだけかもしれないけど！とにかく顔がいいのは認める！でも、可愛くないからヤダ。
「Aちゃん、もうすぐでホームルームの時間が……」
「ごめん、佐久間くん！今行くから！じゃあね碓氷くん」
ヒラヒラと碓氷くんに向かって手を振ったけど案の定無視だった。挨拶を返してもらったことなんて勿論ない、あるわけない。
……自分で言ってて悲しくなってきた。
「今日もフル無視だったな」
「なんで摂津は着いてくるの」
「同じ三年のフロアだからしょうがねぇだろ」
摂津と喧嘩をしながらも、佐久間くんを眺める。
「……あの、Aちゃん」
「どうかした？」
「ちょ、っと見すぎかも…」
「ご、ごめんね！？私なんかに見られても嫌だよね、ごめん！！」
パニックになりながらも佐久間くんに謝る。て、天使に嫌われる！！！
そんなことを思いながら、下を向いて俯く。そこで聞こえてくるのは嫌な声。
「お前、相変わらず分かってないのな」
「摂津に関係なーい」
「その口塞ぐぞ」
「へんたい」
「はぁ！？」
「ま、まぁまぁ…」
こうやって私と摂津の喧嘩を宥めるのは佐久間くん。嫌いな摂津と一緒だけど、この時間が楽しくてしょうがない。
なんて思うのは、私の気のせいかな。
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はゆー(プロフ) - あゆみさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！(*´ `*)これからも、ろい様と力を合わせて更新をがんばっていきたく思っておりますので心待ちにして頂けますと幸いです。あゆみ様をキュン死にさせてみせますのでよろしくお願いします､､！笑 (2019年4月28日 19時) (
レス) id: 6a466921ec (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 毎回めちゃめちゃいいお話ありがとうございます…！！1話読み終わる度に投票してもうしてあるので失敗するという流れを繰り返してます…次の更新も待ってます！！ (2019年4月28日 1時) (レス) id: bf0195af74 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» く、口から血が……！？ですが、キュンキュンは抑えません！（笑）これからもドキドキ、キュンキュン全力で恋のサンプルをお届けします！ (2019年4月1日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
灯無 - ろいさん» いえいえ！良かったです(^ ^) これ以上キュンキュンすると口から血が出そうです。楽しみに待ってます！ (2019年3月31日 22時) (レス) id: 126e456bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» ご指摘ありがとうございます！めちゃくちゃ無意識でした！これからははゆーちゃん様と合わせます！更新楽しみにしておいてください、キュンキュンさせてみせます（真顔） (2019年3月31日 16時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆろい x他1人 | 作成日時：2019年3月31日 2時
