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三角さんに手を振られてとりあえず席を立ち、カジノを歩く。
キョロキョロと見渡すもよく分かんない。女性自体少ない気もするし…。
「あれ、オネーサン1人ッスか?」
「っ、そう、ですけど…」
私に声をかけてきたのはこれまたディーラーの服を着た赤髪の男の子。私よりも年下っぽいし、オネーサンなんて言われないから慣れない。
「…万チャンの言った通りッスね」
「??
何か言いました?」
「あっ、なんでもないッス!オネーサン、良かったらあの人とギャンブルどうッスか?」
あの人ーーミルクティー色のワンレン髪型の男の子を指さして言う。「俺っちでもいいッスけど…」なんて言うことはきっと赤髪の子もギャンブラー兼ディーラーなんだ。
「あ、いや、私は…」
断り方を困っていた時、救世主が現れた。肩をポンと叩かれ、そちらを振り向く。
「ゴメン、たいっちゃん!ウチのリーダーがAちょんご指名なんだよねん!」
「えっ、"あの"天チャンが…ッスか!?」
「そーそー!ビックリしたよん!
…まぁとりあえず、Aちょんは借りるねーん!」
フワッ。体が浮いたと思えば右を見るとディーラー専用の服のチェックが見えた。上を見ると金色に近い色の少し長めの髪の毛が見える。……つまりこの状態は、
「お、おろして」
「んー、Aちょん逃げそうだから!テンテンのところ行くまでの我慢だから!」
さっきから聞くテンテンとか天チャンって誰!?
とにかくその事で頭がいっぱいになる。もう諦めて遠くを見つめているといつの間にかその場所に着いたようで。
「コミュ力高男、遅いんだけど。馬鹿犬くらい早く振り切って来なよね。おかげでポンコツ役者の機嫌が最高に悪いから覚悟してなよ」
「えっ、まぁまぁ早くなかった!?ねぇ、むっくん!」
「う、うん、早かったと思うなぁ…。ね、九ちゃん」
「うん!カズさん、すげー早かった!」
「カズすご〜い!」
私を蚊帳の外にして話し合うカラフルな髪色の彼ら。全員ディーラーの服を着ている。ピンク色のーーむっくんと呼ばれた彼はここに来た時に初めて会った人。それに三角さんも居る。
「オレは幸。右から椋、九門、三角、一成ね。とりあえずA、…だっけ?早くポンコツ役者の所行ってくれる?アンタにしか機嫌よく出来ないんだから」
背中をグイグイと押されて、不機嫌そうな顔をしたおひさまの髪色の彼の前に座る。
……ふ、不機嫌極まりないじゃないですか!!
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はゆー(プロフ) - あゆみさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて光栄です!(*´ `*)これからも、ろい様と力を合わせて更新をがんばっていきたく思っておりますので心待ちにして頂けますと幸いです。あゆみ様をキュン死にさせてみせますのでよろしくお願いします、、!笑 (2019年4月28日 19時) (レス) id: 6a466921ec (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 毎回めちゃめちゃいいお話ありがとうございます…!!1話読み終わる度に投票してもうしてあるので失敗するという流れを繰り返してます…次の更新も待ってます!! (2019年4月28日 1時) (レス) id: bf0195af74 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» く、口から血が……!?ですが、キュンキュンは抑えません!(笑)これからもドキドキ、キュンキュン全力で恋のサンプルをお届けします! (2019年4月1日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
灯無 - ろいさん» いえいえ!良かったです(^ ^) これ以上キュンキュンすると口から血が出そうです。楽しみに待ってます! (2019年3月31日 22時) (レス) id: 126e456bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» ご指摘ありがとうございます!めちゃくちゃ無意識でした!これからははゆーちゃん様と合わせます!更新楽しみにしておいてください、キュンキュンさせてみせます(真顔) (2019年3月31日 16時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆろい x他1人 | 作成日時:2019年3月31日 2時