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その日の夜は車で送ってもらった。「明日からよろしくお願いしますね」なんて変なオプション付きの笑顔を見せられてもキュンともこなかった私の心はきっと枯れてる。
そして今日。あんな宣言をしたにも関わらず、部長のウザ絡みは続く。助けてと目線を送るけど気づいてないのかこちらを向かない……茅ヶ崎さん。
「そうだ、Aくん。今日は2人で食事会でも…」
本当に勘弁して欲しい。断ろうと口を開いたその時、後ろから口を塞がれ、頭を撫でられた。
「すいません。人の奥さんを食事会に誘うのは辞めてください。流石の部長相手でも妬けちゃうので」
ニコリとキラキラした笑顔を見せる茅ヶ崎さん。…嘘つけ、絶対に誘われるまで待ってたでしょ！！なんて言いたくなるけど、そこは敢えて我慢。茅ヶ崎さんに手を引っ張られて、向かったのは人通りの少ない廊下。
「ちょ、っと、茅ヶ崎さん！」
強く掴まれた手首を振り上げて離してもらう。チラリと見ると少しだけ赤い手形のようなものがついていた。
「ごめん、Aさん」
「は、どういうっ、」
茅ヶ崎さんはプチプチとボタンを外し始める。それに危機感を覚えながらも抵抗する。だけどそれは虚しくもすぐに終わる。
首筋が見えたところで手を止めた茅ヶ崎さん。そして顔を近づけてそのままペロリと舐めた。
「ひっ、」
初めての感覚に五感をシャットアウトさせたくなる気持ちでいっぱいになる。目をギュッと閉じて、ガクガクと震える足を支えてもらいながら、終わりを待つ。
なんでもいい、から早く終わってよ…！そんな私の願いは無視。次に来たのは肌を吸われるような痛覚。
「…ん、上手くついた」
そんな声が聞こえて、目を開ける。茅ヶ崎さんが舌を這わせていた場所は赤い斑点に変わっていた。
……これって、
「ち、茅ヶ崎さ」
「至、でしょ？A」
今までは呼び捨てで呼んでなかったのに…！ここは臨機応変に対応しよう。動揺を悟られないように至って平常心で訊ねる。
「この赤い斑点って」
「キスマーク。知ってるでしょ？」
「っ、知ってる、けどなんでこんな…」
「分かってないの？これは色んな人への『牽制』のつもりなんだけど」
なんで牽制なんて、そんなの必要のないはず。赤い斑点ーーキスマークを見つめながら考える。
「…ま、今はわからなくていいよ。そのうち分からせてあげるからさ」
「変なことしたら即通報ですから」
「夫婦なのに？」
「仮です」
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はゆー(プロフ) - あゆみさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！(*´ `*)これからも、ろい様と力を合わせて更新をがんばっていきたく思っておりますので心待ちにして頂けますと幸いです。あゆみ様をキュン死にさせてみせますのでよろしくお願いします､､！笑 (2019年4月28日 19時) (
レス) id: 6a466921ec (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 毎回めちゃめちゃいいお話ありがとうございます…！！1話読み終わる度に投票してもうしてあるので失敗するという流れを繰り返してます…次の更新も待ってます！！ (2019年4月28日 1時) (レス) id: bf0195af74 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» く、口から血が……！？ですが、キュンキュンは抑えません！（笑）これからもドキドキ、キュンキュン全力で恋のサンプルをお届けします！ (2019年4月1日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
灯無 - ろいさん» いえいえ！良かったです(^ ^) これ以上キュンキュンすると口から血が出そうです。楽しみに待ってます！ (2019年3月31日 22時) (レス) id: 126e456bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» ご指摘ありがとうございます！めちゃくちゃ無意識でした！これからははゆーちゃん様と合わせます！更新楽しみにしておいてください、キュンキュンさせてみせます（真顔） (2019年3月31日 16時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆろい x他1人 | 作成日時：2019年3月31日 2時
