Itaru Chigasaki.R ページ20
『(仮)夫婦』
▼
「先輩、これからよろしくお願いしますね」
ど う し て こ う な っ た 。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
数日前。私が働いている商社で飲み会があった。私は基本的に断っているけど、今回は部長の声もありしょうがなく参加することになった。
お酒は基本的に飲まないようにしている。酔って黒歴史暴露、なんて漫画みたいなことがあるかもしれないんだから。
「先輩、お隣いいですか？」
「…茅ヶ崎さんか、いいよ別に」
お酒ではない飲み物を持って現れたのは後輩の茅ヶ崎さんだった。ちゃんと断りを入れてから座るところから王子様的な気遣いが伺える。
よく他の女の子が騒いでいるのを見て、同情の目を向けながら私はいつも仕事をしてるわけだけど。
「A先輩、俺の事をさん付けするのいい加減辞めません？」
「年齢的には茅ヶ崎さんの方が上だから。敬語はやめてくださいって言うから頑張って辞めたのに」
冷やされた水を飲んでそう答える。この世に年功序列とかが無かったら考えるんだけど。
2人で静かに話をしながらチビチビと水を飲んでいたその時、よく通る低い声が聞こえた。
「Aくん、茅ヶ崎くん飲んでるかー？」
うげっ、部長……。私が部長に気に入られてるのは周知の事実。そして私がそれを嫌がっているのももちろん。だから一気に飲み会の空気が悪くなった。
「おいおい、Aくん〜。どうして水を飲んでるんだ？これは飲み会なんだから、」
「お酒弱いので。それに、元から水でよかったので！」
嘘の笑顔を貼り付けて、答える。…帰りたい、今すぐに。半ば冗談紛れに茅ヶ崎さんを見る。すると隣の茅ヶ崎さんに肩を抱かれた。そこでフリーズをしていると、茅ヶ崎さんが一言。
「すいません、部長。実はA先輩と結婚してるんです。だから、部長には譲れません」
「……は、」
茅ヶ崎さんの至って真剣な声と、素っ頓狂な私の声が飲み会現場にこだました、気がする。
どんちゃん騒ぎの飲み会も終わり、許す限りの愚問をするため私と茅ヶ崎さんはお店を変えて、話し合うことにした。
「どういうこと、茅ヶ崎さん」
「そのままの意味です。先輩は部長からのウザい絡みに困ってて俺は他の女性からのアプローチに困ってるので。どちらとも利用させてください」
「…ギャルゲーのしすぎじゃない？」
ちなみに、茅ヶ崎さんのゲーマーオタクの素性は知っている。…やむを得なく。
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はゆー(プロフ) - あゆみさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！(*´ `*)これからも、ろい様と力を合わせて更新をがんばっていきたく思っておりますので心待ちにして頂けますと幸いです。あゆみ様をキュン死にさせてみせますのでよろしくお願いします､､！笑 (2019年4月28日 19時) (
レス) id: 6a466921ec (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 毎回めちゃめちゃいいお話ありがとうございます…！！1話読み終わる度に投票してもうしてあるので失敗するという流れを繰り返してます…次の更新も待ってます！！ (2019年4月28日 1時) (レス) id: bf0195af74 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» く、口から血が……！？ですが、キュンキュンは抑えません！（笑）これからもドキドキ、キュンキュン全力で恋のサンプルをお届けします！ (2019年4月1日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
灯無 - ろいさん» いえいえ！良かったです(^ ^) これ以上キュンキュンすると口から血が出そうです。楽しみに待ってます！ (2019年3月31日 22時) (レス) id: 126e456bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» ご指摘ありがとうございます！めちゃくちゃ無意識でした！これからははゆーちゃん様と合わせます！更新楽しみにしておいてください、キュンキュンさせてみせます（真顔） (2019年3月31日 16時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆろい x他1人 | 作成日時：2019年3月31日 2時
