Taichi Nanao.R ページ13
『望んだ答え』
▼
「ねーねー、『女』に子どもの『子』でどう読むと思う？」
「え、女子？」
「もー、どうしてそうなるの！普通は『好き』でしょ！！」
友達にある質問をすると返ってくる答えはいつも同じ。どうして皆、望んだ答えを言わないのー！実は知っててそういうことしてるの！？
「なに、Aは好きって言って貰いたいの？」
「ううん、ちがーう」
「じゃあ怒らないでよー。……あ、そっか。Aは好きな人に」
「ちょ、やだやだやめてよ！！」
私の好きな人を口にしようとする友達の口を押さえて、言われないようにする。近くにいるんだから、ばか！
「もー、そうやってアタックしないからいつまで経っても七尾に好きになってもらえないんだよ？」
「うるさいっ、…しょうがないじゃん。初恋なんだから」
きっと太一くんは覚えてないだろうけど。幸ちゃんと私と太一くんと、3人で遊んだこと。
「あははっ、可愛い！顔真っ赤だよ？」
「もうっ、うるさいよ！」
顔の温度を確かめるように指のハラに顔を触れさせる。冷たい指先を温めるように顔の温度はもっと上がる。
その時、廊下を見る。そこでは俳優である皇くんと私の好きな人ーー太一くんが話をしていて、2人で笑いあっていた。
良いなぁ…なんて思いつつ、太一くんを見つめる。すると偶然的にも目が合った、気がする。バッと目をそらす。
むり、むりむりむり、目が合った！！！！今年初めて！！！…今年始まったばっかりだけど。
「おおっー、Aちゃーん、目が合ったの？」
「ほんと喋らないで！！」
「恋愛相談に乗ってあげてるのに、その言い草はひどいと思うんだけどー」
大声の一言でクラスメイト全員がこちらを見る。誤魔化すようにニコリと笑う。すると皆はまた普通に話を始める。
友達の方に向き直って、小さく呟く。
「…ごめん、」
「ははー、素直」
茶化してくる友達を軽く叩きながら、もう1度廊下を見る。そこにはもう太一くんは居なかった。
「……せっかく隣の席になれたのになぁ」
自分の席を見つめる。
隣の席だと知った時、私は自分のクジ運を初めて褒めた。でも、あんまり話すことも無くて過ぎていくこと早2週間。…今日こそ、頑張らなくちゃ。
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はゆー(プロフ) - あゆみさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！(*´ `*)これからも、ろい様と力を合わせて更新をがんばっていきたく思っておりますので心待ちにして頂けますと幸いです。あゆみ様をキュン死にさせてみせますのでよろしくお願いします､､！笑 (2019年4月28日 19時) (
レス) id: 6a466921ec (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 毎回めちゃめちゃいいお話ありがとうございます…！！1話読み終わる度に投票してもうしてあるので失敗するという流れを繰り返してます…次の更新も待ってます！！ (2019年4月28日 1時) (レス) id: bf0195af74 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» く、口から血が……！？ですが、キュンキュンは抑えません！（笑）これからもドキドキ、キュンキュン全力で恋のサンプルをお届けします！ (2019年4月1日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
灯無 - ろいさん» いえいえ！良かったです(^ ^) これ以上キュンキュンすると口から血が出そうです。楽しみに待ってます！ (2019年3月31日 22時) (レス) id: 126e456bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 灯無さん» ご指摘ありがとうございます！めちゃくちゃ無意識でした！これからははゆーちゃん様と合わせます！更新楽しみにしておいてください、キュンキュンさせてみせます（真顔） (2019年3月31日 16時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆろい x他1人 | 作成日時：2019年3月31日 2時
