光AU ページ3
「光AU?」
「うん。まぁ一言で言うと正義のヒーローさ。悪者と戦って色んな世界を守るんだ。ちなみに、僕と彼はその光AUの四人の内二人だよ」
色んな世界...一体いくつ別世界があるのだろう。というか、四人だけ?世界全てを守るのなら、巨大組織レベルじゃないと大変じゃない?
「悪者と、戦う。その、悪者っていうのは?」
訊けば"コアフリスク"は真剣な顔つきになって答えた。
「闇AUだよ。好き勝手に他者を傷つけたりして多くの世界を荒らしてきた。あっちはメンバーが六人」
「六人...?大丈夫なの、それ?」
「正直、僕たちは彼らが何か悪事を起こす前にそれを防がなきゃいけないんだけど、その術が無い状態。だから今、少しでも人員が欲しいんだ」
と言って"インク"は説明する。いつでも闇AU、というチームが暴れ回ってもおかしくないって事か。
「私は...居場所が無いし、この提案を断ってまたあの世界でクソみたいな時間過ごしたいとは思わないから_____」
「それじゃなってくれるって事で良いんだね!?やったぁあ!!!新しい仲間だ!!
うっ、おぇ、」
まるで欲しい物を買ってもらえた子供のようにはしゃいだ"インク"だが、次の瞬間両手で口元を抑えた。
「エッ何??大丈夫??」
「おっと、あんまり今の彼に近づかない事をオススメするよ...」
「それってどういう意味_____」
「ゲボォオ!!!」
「うわぁっ!!?」
と、インクの口から墨が小さな滝のように勢い良く流れ出てきた!
「インクは興奮すると黒いインクを吐き出してしまうんだ」
「なにそれスケルトンとしてどうなの!!??」
「彼は結構属性過多だからね。さ、行くよ」
理由にもなってない理由を言うとフリスクは私の手を引いてそのまま歩き出した。
「ちょちょちょちょ!!ぼ、僕をこのまま放って行くつもりかい!?」
「嫌なら早くおいで」
「あ、あのねぇ君...。もうちょと僕を気遣ってくれても良いんじゃないかなぁ!?」
インクは急いで口元のインクを手袋で拭い、走ってやって来た。
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作成日時:2022年11月19日 0時