危機は、願いは、終わらない。【イナゴ】≪小説≫

第24話　午後６：００　〜霧野〜 ページ29

霧「神童、大丈夫ですか？」

召使「はい・・・先ほど病院に行ったところ、新型インフルエンザだそうです」

今俺は、神童の家まで、プリントを届けに来ている。
玄関に出てきたお手伝いさんは、手慣れた感じで家に上げてもらえた。

霧「あの、ちょっと話したい事があるんですけど、サッカー部の事で」

召使「分かりました。ドア越しでよろしくお願いします」

霧「はい！」


ちょっと小走りで２階に上がり、扉をたたく。


霧「お〜い、神童〜〜！」

少し間をおいてから、声は返ってきた。

神「あ゛あ゛・・・・ザッガ―部ばどう゛だっだ・・・・・？」

声が枯れている。俺はすぐに、喋らなくていいと伝えた。

霧「１ヶ月後に、他校からえりすぐりの選手を選んだチームが、練習試合をしに来るんだ。

もちろん、お前が倒せなった、いや、戦えなかった黒埼もな。」


霧「あと雪村とか雨宮とか、ああそうだ、ま・・・ほる？とかいう奴も」


霧「あと元ホスト(イシド)がサッカー部に来てたぞ」


霧「あと抹茶ソフトとド変態とか・・・あと・・・・・・」

神童を楽しませようと、矢継ぎ早に話したが、話が途切れてしまった。

神「も゛う゛い゛い゛よ゛」


霧「＿＿＿＿＿＿＿＿がんばれよ」

神「あ゛あ゛！」

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