放課後 ページ8
【A】
唯月「じゃー、かんぱーい!」
涼音「唯月がノリノリなの珍しい〜」
あれから1ヶ月程経ち、甲斐軍団とも仲良くなった。
そこで出会った中尾くんと彼女さんの涼音ちゃん。
そして涼音ちゃんの友達の愛華ちゃん。
今ではすっかり仲良くなって4人でいつも過ごしてる。
今日は4人の予定が合ったので放課後の教室でお菓子パーティー。
甲斐軍団もカラオケに行ったらしいし、丁度いい!って事なんだけど……
唯月「今日はとことん、Aと涼音の話、聞かせてもらうよー?」
唯月がいつにも増して張り切ってる。
『ん?何の話聞くの?』
唯月「それはさ〜、」
愛華「中尾と須永との話だよ!」
『それじゃあ、須永くんと中尾くんに聞いた方が……』
唯月「これはダメだ。」
愛華「典型的な天然。」
2人に呆れられながらも唯月が質問をしてくる。
唯月「じゃあ、彼氏の好きな所は?涼音から!」
涼音「私!?……優しいところかな?」
愛華「ベタだね。」
涼音「そんな事ない!…蓮はいつも私を優先に考えてくれるの。そんな所がすき、かな。」
唯月「ふ〜!ラブラブじゃん。」
『いいな、涼音みたいになりたい』
愛華「急にどうした(笑)」
唯月「次は、Aだよ。」
『えぇ……』
唯月にご指名されて、須永くんの好きなところを考えるけど
『選べないなぁ…』
唯月「はあっ……Aだから許せるわ…」
『賢くんって何でも出来ちゃうの。運動神経良いし、器用だし、すぐにドキッとさせてくれるし…喧嘩してるところは怖いけど、いつも帰る時は校門で必ず待ってくれてるし、歩幅合わせてくれるし、手も繋いでくれるし。
なんか、私にはもったいないなって思うくらい賢くんってかっこいいの。』
涼音「バイクとかは?乗らないの?須永。」
『乗らないよ!……でも、きっと賢くんが乗ったらかっこいいんだろうなぁ。』
賢くんがバイクに乗ってる姿を想像してみても、顔が熱くなる。
唯月「……てか、いつの間に須永くんから賢くんになってるの?」
『……え、私賢くんなんて言ってた!?』
愛華「めっちゃ連呼してたよ(笑)」
『本人の前では須永くんしか呼んだことないのにな……賢くんって呼んだら恥ずかしすぎるよ……』
少し恥ずかしがりながらもそう言うと後ろから聞き慣れ始めた声が。
「じゃあ、今ここで言ってみるか?」
『甲斐……くん…!?』
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作者名:ルテラ | 作成日時:2020年1月8日 17時